【完結】借金返済のために結婚したのに、いつの間にか愛で包まれていました。
最終章 聖なる星に願いを込めて
エピローグ【愛する人とこれからも】
プラネタリウムもキレイだけど、ここもすごくキレイだ。 なんていうか……聖なる夜みたい。
「そうだろ? だから言ったろ?キレイだって」
「はい。 想像以上に……キレイです」
こんなに星ってキレイなんだ。……これは星の素晴らしい世界だ。
「ここは特別な場所になりそうだ」
「……え?」
星を眺める泰裕さんの横顔をふと見つめると、泰裕さんは「ここは、お前と初めて想いが通じ合った場所だから」と優しい笑みを向ける。
「……泰裕、さん」
「まあ俺は、お前という星を手に入れたから、それだけで満足なんだけど」
私という、星……? なんて素敵な表現なんだろう。
「……私、今幸せです。 泰裕さんとこうして素敵な星を見れて、すごく幸せ」
私は泰裕さんと生きる道しかない。 それしか、私にはない。
「お前との出会いは、神様がくれたプレゼントだな」
「……プレゼント」
泰裕さんと出会わなければ、私は今こうしてここにいなかっただろう。 もしかしたら、絶望していたかもしれない。
そうなった時私は、どうなっていたのだろう。
本当に想像するだけで怖い。
「あの、泰裕さん……」
「ん?」
「私、あなたに感謝してます」