【完結】借金返済のために結婚したのに、いつの間にか愛で包まれていました。
「紗枝、紗弥、そろそろ保育園行く準備するよ〜」
「「はーいっ!」」
二人は本当に元気で、仲もいい。お互い毎日一緒にいて、あまりケンカもない。
「紗枝、紗弥、準備出来たー?」
「はーい!」
「できた!」
「よーし、じゃあ行くよ!」
二人の可愛い姿を見ているだけで、私たちは癒やされている。
子供って本当に素敵だ。そして素直だ。
「今日のお夕飯は、二人の大好きなハンバーグだよ」
「ハンバーグ!?」
「やったあ!」
二人はハンバーグが大好きだから、ハンバーグの日はとても喜んでくれる。
「さ、靴履いてね」
「「はーい」」
ねぇ泰裕さん、私のこと愛してくれてありがとう。
あの時気持ちが通じ合ってなかったら、今頃私たち……どうなっていたのか分からないね。
もしかしたら、別れていたかもしれないね。
だから私にとって、あのキャンプの日の出来事は、ずっとずっと頭の中に焼き付いているんだ。
私が何度も幸せだと思ったあの日の夜を思い出しては、笑顔が溢れるんだ。
泰裕さんが私と結婚しようと言ってくれなかったら、私はきっとこんな幸せを手に入れていないはずだ。
本当にありがとう、スーパーダーリン。
【Fin】