総長さんは慰めたい。(短)

これはマズイ……金銭的に!




「(親にはメガネで上等って言われてるし、そもそもコンタクトを反対されてたのに!

それなのに、コンタクト失くしましたって言ったら、じゃあもう一生メガネでヨロシクとか言われかねない!)」




メガネも素敵だけど、コンタクトに慣れてしまった私はもうコンタクト派。メガネは家で寛いでいる時に重宝してくれれば、それでいい――


そう思っていた時だった。




「おーい」

「!?」




いきなり声を掛けられて、ビックリする。

いや、だって……今の私って、人目も顧みず地面に這いつくばってコンタクトを探している怪しい女だ。こんな怪しい女に話しかけるなんて、どんな勇者よ……。

そう思って顔を上げた。

そして、話しかけて来た人の顔を見た瞬間に、思わず吹き出しそうになった。




「(か、髪が、赤髪!!)」
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