俺様御曹司はドン底OLを娶り愛でる~契約結婚だと思っていたのは私だけですか?~
三十分後、病院に着き、緊急患者の入り口から中に入った。そして、受付の方に事情を話して旭さんがいるという病室に急いで向かい出した。
心音が頭にまで響いて気持ちが悪い。
心配しすぎて吐きそうだ。
でも、旭さんの笑顔を見られたら、それら全部一瞬にして消え去ると思う。
お願いだから無事でいて……。
上階にある個室。瀬名旭と書かれたプレートを目にし心から願う。
このドアを開けた先、どうか、どうか。
いつもみたいに笑って見せて。
「旭さん!!」
勢いよくドアを開けて、中に足を進めた。
「夏香……」
旭さんが驚いたように目を見開く。
ベッドの上にいた彼は、腕と頭に包帯を巻いていて痛々しく思えたが、意識がちゃんとあったことにほっとして視界がじわりと滲む。
「よかった……」
「どうしてここに夏香がいるんだよ?」
「お義母様から旭さんが交通事故に遭ったって連絡をもらって。いても立ってもいられなくなって来ちゃいました……」
ゆっくりとベッドの方に足を進めていく。
「まったく。大げさなんだよ、母さんは。わざわざ夏香に連絡しやがって」
「大げさなんかじゃないです! 現に旭さん、ケガをしてるもの。でも、無事で本当によかった。旭さんともう会えないかもしれないと思ったら、不安でどうにかなりそうで……」
旭さんと話していたら涙が込み上げてきて、声が震えた。
心音が頭にまで響いて気持ちが悪い。
心配しすぎて吐きそうだ。
でも、旭さんの笑顔を見られたら、それら全部一瞬にして消え去ると思う。
お願いだから無事でいて……。
上階にある個室。瀬名旭と書かれたプレートを目にし心から願う。
このドアを開けた先、どうか、どうか。
いつもみたいに笑って見せて。
「旭さん!!」
勢いよくドアを開けて、中に足を進めた。
「夏香……」
旭さんが驚いたように目を見開く。
ベッドの上にいた彼は、腕と頭に包帯を巻いていて痛々しく思えたが、意識がちゃんとあったことにほっとして視界がじわりと滲む。
「よかった……」
「どうしてここに夏香がいるんだよ?」
「お義母様から旭さんが交通事故に遭ったって連絡をもらって。いても立ってもいられなくなって来ちゃいました……」
ゆっくりとベッドの方に足を進めていく。
「まったく。大げさなんだよ、母さんは。わざわざ夏香に連絡しやがって」
「大げさなんかじゃないです! 現に旭さん、ケガをしてるもの。でも、無事で本当によかった。旭さんともう会えないかもしれないと思ったら、不安でどうにかなりそうで……」
旭さんと話していたら涙が込み上げてきて、声が震えた。