俺様御曹司はドン底OLを娶り愛でる~契約結婚だと思っていたのは私だけですか?~
「うわぁ……すごい」

ホテルに着き、旭さんがチェックインの手続きを済ませるなかホテル内を見回す。

美しい湾岸線が続くワイキキビーチのすぐそばにある高級リゾートホテル。

ビクトリア朝時代を思わせる素敵な内装の館内は、絵になる場所がたくさんありウエディングフォトの場として、日本人カップルにとても人気のホテルだそうだ。

館内にはダイニングやスパ、また中庭を抜けてすぐのところにゲスト専用のプライベートビーチもあり、徒歩圏内に人気の観光スポットも揃っている。まさにラグジュアリーなホテルだ。

旭さんとともに部屋に移動すると、そこにも素敵な空間が広がっていて、私の心は興奮して落ち着くことを知らない。

「夏香、ずっと目を輝かせてて子供みたいだな」

「だってどれもこれも新鮮で。それにしても海、綺麗ですね」

上階にあるオーシャンフロントのスイートルーム。ラグジュアリーな部屋のテラスから見える海を見て、うっとりしていた。

「そんなに喜んでくれたなら、俺としても満足だけどな」

旭さんが後ろから私を抱きしめる。
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