俺様御曹司はドン底OLを娶り愛でる~契約結婚だと思っていたのは私だけですか?~
ブーケからは甘い香りが漂う。憧れのウエディングドレスを身にまとい綺麗にヘアメイクをしてもらって、手には旭さんの選んでくれたブーケを持って。まるでお姫様にでもなった気分だ。
旭さん、どんな顔するかな。
喜んでくれるかな。
そう思うと心がいろんな意味で落ちつかない。
トントン。
メイク室でひととおり準備を終えたころ、ノック音が響いた。
「新郎様の準備が整いましたので、こちらに案内したのですが、ドアを開けてもよろしいですか?」
女性スタッフの声が届いた。
旭さんも準備ができたんだ。
いよいよ対面だ。
「はい。大丈夫です」
「それでは失礼いたします」
ガチャッとドアが開いた。そちらを向くと同時に椅子から立ちあがる。
「旭さん……」
グレーのタキシードに身を包んだカッコいい旭さんが、口元を弓なりにしながら私を見る。
旭さん、どんな顔するかな。
喜んでくれるかな。
そう思うと心がいろんな意味で落ちつかない。
トントン。
メイク室でひととおり準備を終えたころ、ノック音が響いた。
「新郎様の準備が整いましたので、こちらに案内したのですが、ドアを開けてもよろしいですか?」
女性スタッフの声が届いた。
旭さんも準備ができたんだ。
いよいよ対面だ。
「はい。大丈夫です」
「それでは失礼いたします」
ガチャッとドアが開いた。そちらを向くと同時に椅子から立ちあがる。
「旭さん……」
グレーのタキシードに身を包んだカッコいい旭さんが、口元を弓なりにしながら私を見る。