俺様御曹司はドン底OLを娶り愛でる～契約結婚だと思っていたのは私だけですか？～

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都心のオフィスビル街にあるSPICA MODE東京(とうきょう)支社。ここは日本最王手、世界でも三本の指に入る売り上げを誇るスポーツ用品ブランドの会社だ。

世界五か国に支社や工場を構え、スポーツウエアを始めとするスポーツ用品の企画開発から生産、そして販売までを行っている。

大学卒業後、この会社の総務課で働き始め四年が経った。

「立花(たちばな)さん、常盤繊維(ときわせんい)の見積書の作成お願いできる？　それが終わったらこっちの伝票処理しといて」

「はい。承知しました」

朝礼が終わり自分の席に戻り上司の指示に従って仕事を始める。午前中は比較的、来客や電話応対が少ないので請求書や見積書や伝票処理・整理など集中しなければいけない仕事をこなすようにしている。

今日は午後から来客があるし、営業から戻ってきたスタッフのサポートに入り提出書類の確認や期日の確認、また追加になった備品の申請や書類の作成などバタバタとしそうな予感がする。仕事のスケジューリングをしっかりし、きちんと対応できるようにしなければ。