俺様御曹司はドン底OLを娶り愛でる~契約結婚だと思っていたのは私だけですか?~
この四年で課のメンバーと情報を共有しながら進めていくことの重要性と、社内ネットワークを作ることで仕事が円滑に進むのだということを学んだ。
そのおかげで今ではテンパることも少なくなってきたし、イレギュラーな仕事が舞い込んでもきちんと対応できるようになってきた。といっても、まだまだひよっこだけれども。
高校卒業後、奨学金を借りて都内の大学に進学した私だが、就職活動をする中で実家のある長野に戻って就職をするか悩んだものの、偶然SPICA MODEの求人を見つけた。
その瞬間、昔経験した〝ある出来事〟を思い出し胸が高揚するのを覚え、この会社で働きたいと強く思った。そうなればもう迷いはなくてSPICA MODE社の就職試験を受け、見事内定を勝ち取り今に至る。
この会社に入れたのはきっと、〝彼〟のおかげだ。あのとき彼が私を救ってくれたから今の自分があるのだと思っている。
ふと昔の記憶が蘇り、胸が疼いた。
あれからもう十年が経つ。
それなのに色あせることのないあの人の顔。
彼が今、どこにいてなにをしているかは分からない。
それでもいつか……。
奇跡的に再会することができたならば、あのときのお礼が言いたい。
それがずっと胸の奥底にあるささやかな願いだ。
そのおかげで今ではテンパることも少なくなってきたし、イレギュラーな仕事が舞い込んでもきちんと対応できるようになってきた。といっても、まだまだひよっこだけれども。
高校卒業後、奨学金を借りて都内の大学に進学した私だが、就職活動をする中で実家のある長野に戻って就職をするか悩んだものの、偶然SPICA MODEの求人を見つけた。
その瞬間、昔経験した〝ある出来事〟を思い出し胸が高揚するのを覚え、この会社で働きたいと強く思った。そうなればもう迷いはなくてSPICA MODE社の就職試験を受け、見事内定を勝ち取り今に至る。
この会社に入れたのはきっと、〝彼〟のおかげだ。あのとき彼が私を救ってくれたから今の自分があるのだと思っている。
ふと昔の記憶が蘇り、胸が疼いた。
あれからもう十年が経つ。
それなのに色あせることのないあの人の顔。
彼が今、どこにいてなにをしているかは分からない。
それでもいつか……。
奇跡的に再会することができたならば、あのときのお礼が言いたい。
それがずっと胸の奥底にあるささやかな願いだ。