俺様御曹司はドン底OLを娶り愛でる~契約結婚だと思っていたのは私だけですか?~
頭が真っ白になりそうで、とっさにその感覚を身体から逃そうと腰を浮かせようとするが、旭さんの身体によって両足が押さえつけてられているためにそれもできなくて、ただただ腕の中で喘ぎ続けた。

「俺ももう我慢できない」

スッと指が抜かれ、自然と下方に視線が流れる。

反り立ったそれで敏感な部分を擦られ、そのまま旭さんが私の中に入ってきた。

下腹部に感じる圧迫感と鈍痛に一瞬、顔を顰める。

「辛くないか?」

「……だ、大丈夫です」

「なじむまで少しこのままでいような」

普段強引な旭さんだけど、今この瞬間は優しく私をいたわってくれている。

それがこの上なくうれしい。

思ったよりも痛みを感じなかったのは、きっと旭さんがこんな風に私をいたわりながら抱いてくれているからだと思う。

愛おしさがこみ上げてきて、気づけば瞳が滲む。
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