RED&BLACK
自分の身長と同じくらい大きな大刀を構えたシェラの目の前にいるのは、自分が生まれるきっかけとなった父のジュゼッペと母のナターリアである。二人は冷たい目をしているシェラを見て、ガタガタと体を震わせていた。
「シェ、シェラ、俺たちを殺すのか?俺たちはお前の父さんと母さんなんだぞ?」
「そ、そうよ。私たちはあなたを愛してーーー」
「その愛している子どもを生贄に喜んで差し出そうとするなんて、正気とは思えないわ。あなたたちの血が混じってできたのが私なんて、本当ゾッとする」
もうこの人の形をした悪魔の声なんて聞いていたくない、そんな思いでシェラは大刀を振り上げて一歩前に飛び出す。
ユーゴに研いでもらった大刀の刃は両親を深く斬り付け、一瞬にして二人の命を奪ってしまった。
「シェラ、こっちは終わったよ」
ジベットが言い、シェラが振り返るとパーティーホールにはもう命を宿していない肉の塊があちこちに落ちていた。グチャグチャに潰され、誰なのかわからないものもある。
「シェ、シェラ、俺たちを殺すのか?俺たちはお前の父さんと母さんなんだぞ?」
「そ、そうよ。私たちはあなたを愛してーーー」
「その愛している子どもを生贄に喜んで差し出そうとするなんて、正気とは思えないわ。あなたたちの血が混じってできたのが私なんて、本当ゾッとする」
もうこの人の形をした悪魔の声なんて聞いていたくない、そんな思いでシェラは大刀を振り上げて一歩前に飛び出す。
ユーゴに研いでもらった大刀の刃は両親を深く斬り付け、一瞬にして二人の命を奪ってしまった。
「シェラ、こっちは終わったよ」
ジベットが言い、シェラが振り返るとパーティーホールにはもう命を宿していない肉の塊があちこちに落ちていた。グチャグチャに潰され、誰なのかわからないものもある。