一夜の過ちは一生の過ちだった 【完】
まだ薄暗い海へ撮影へ行くと、顔も身体も余計なものを加えていない、そのままの自分でいられた。
もう無理に笑ったりせずに、本当にただそのままで撮影した。
クロエさんに話を聞いてもらって軽くなった身体に、空気や景色や感情が、次々と舞い込んでくる。
昨日とは違う世界。
気の所為かもしれないけれど、クロエさんの表情も少し柔らかく見えた。
少しでも自分がクロエさんの記憶に残れたら良い。
来年また夏がきて、去年はこんな事してたな、と思い出してもらえれば。
もっと早くクロエさんとこうして話していれば……とも思ったけれど、それは間違いなんだろう。
クロエさんとの間で起きた事は、きっと一つ一つ、すべてに意味があって、それで昨日に繋がる事が出来たのだから。
そこに近道なんてない。
一つでも欠けたら、きっとこうではなかった。
だけどやっぱり……。
夏が終わるのが寂しい。
どうか少しでも、記憶に残れますように。
どうか少しでも、一緒にいられますように。
もう無理に笑ったりせずに、本当にただそのままで撮影した。
クロエさんに話を聞いてもらって軽くなった身体に、空気や景色や感情が、次々と舞い込んでくる。
昨日とは違う世界。
気の所為かもしれないけれど、クロエさんの表情も少し柔らかく見えた。
少しでも自分がクロエさんの記憶に残れたら良い。
来年また夏がきて、去年はこんな事してたな、と思い出してもらえれば。
もっと早くクロエさんとこうして話していれば……とも思ったけれど、それは間違いなんだろう。
クロエさんとの間で起きた事は、きっと一つ一つ、すべてに意味があって、それで昨日に繋がる事が出来たのだから。
そこに近道なんてない。
一つでも欠けたら、きっとこうではなかった。
だけどやっぱり……。
夏が終わるのが寂しい。
どうか少しでも、記憶に残れますように。
どうか少しでも、一緒にいられますように。