一夜の過ちは一生の過ちだった 【完】
何を話したら良いんだろう。
仕事の事とか、趣味とか、自分が聞いて良いんだろうか。
昨夜は勢いでいろいろ聞けたのに、今はどこまでクロエさんの事を聞いて良いのか不安で仕方ない。
相手がクロエさんじゃなくて、例えば七星さんみたいな人だったり、あずささんやリキさんだったら、こんなに考えたりはしない。
そこまで自分は人とコミュニケーションが取れない方じゃないと思う。
クロエさんはどこまで触れて良いのか、よくわからない。
触れたら壊しそうで、怖い。
そんな事を悩んでいる間に、クロエさんは夕食を作り終えた。
今日はちぃちゃんが、ずっとそばにいれてくれますように。
そして出来る事なら、ずっと鳴いていてくれますように。
今この家の中で頼れるのはちぃちゃんだけだ。
ダイニングへ行くと、トレーにのせられた夕食を手渡された。
テーブルを見ると、クロエさんの分は別のトレーに乗せられていた。
「一緒に食べられないんですか?」
咄嗟に言葉が出た。
「……一緒で良いの?」
ああ、そうか。
ただお礼を言って受け取れば、何を話そうかとか悩んだりせず、一人で食べることが出来た。
悩むくせに、別々食べるのかと思うと残念な気持ちになってしまうという矛盾。
クロエさんが迷惑じゃないのなら、と答えると、クロエさんはトレーをテーブルに置いた。
仕事の事とか、趣味とか、自分が聞いて良いんだろうか。
昨夜は勢いでいろいろ聞けたのに、今はどこまでクロエさんの事を聞いて良いのか不安で仕方ない。
相手がクロエさんじゃなくて、例えば七星さんみたいな人だったり、あずささんやリキさんだったら、こんなに考えたりはしない。
そこまで自分は人とコミュニケーションが取れない方じゃないと思う。
クロエさんはどこまで触れて良いのか、よくわからない。
触れたら壊しそうで、怖い。
そんな事を悩んでいる間に、クロエさんは夕食を作り終えた。
今日はちぃちゃんが、ずっとそばにいれてくれますように。
そして出来る事なら、ずっと鳴いていてくれますように。
今この家の中で頼れるのはちぃちゃんだけだ。
ダイニングへ行くと、トレーにのせられた夕食を手渡された。
テーブルを見ると、クロエさんの分は別のトレーに乗せられていた。
「一緒に食べられないんですか?」
咄嗟に言葉が出た。
「……一緒で良いの?」
ああ、そうか。
ただお礼を言って受け取れば、何を話そうかとか悩んだりせず、一人で食べることが出来た。
悩むくせに、別々食べるのかと思うと残念な気持ちになってしまうという矛盾。
クロエさんが迷惑じゃないのなら、と答えると、クロエさんはトレーをテーブルに置いた。