あなたがそばにいるから


「今日は何月何日ですか?」
「ええと、8月……25日、だったかな?」

 まさか。

 信じられない。

 記憶喪失なんて、テレビか小説か、とにかくフィクションの世界の出来事だと思っていた。

 遥の頭の中は2ヶ月前に戻っていた。

 しかも、8月25日。

 どうして、この日。

 俺は、呆然とするしかなかった。



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