if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~
プロローグ
〔プロローグ〕


さぁ、どうしよう?
少しは抵抗してくれたほうが・・ありがたいのに。
彼女は黙って僕にされるがままだった

『ねぇ、君に本気になりそうだけどイイ?』
「・・・・」


僕は情欲的な目で女性(オンナ)を落とす時のセリフを言うと、
彼女が僕の顔を見上げた
もはや僕の目は 暗闇の中でも しっかり見えるようになっていた
から、彼女の戸惑った瞳は感じていた。

マズイ、自分の首を絞めた気分だった
僕はこの瞳に・・彼女の瞳に惚れてしまったようなんだ。
黙ったままの彼女に不安を感じて 今度は真剣な顔で聞いてみた

『本気じゃダメ?』
「・・・」

僕は自分の胸の中の彼女の瞳をみつめたまま彼女の頬に優しく触れた

『何で黙ってる、、 嫌?』

さっき薫の口から聞いた言葉”僕をどう思ってる?”の問いに、「私も、、惹かれていると思います」と返された。互いの想いを自覚したのだから、後は”なる様になる”と思っているのだが、、

僕は頬に触れていた指を優しく滑らせて 彼女の耳に触れた
彼女の身体がかすかにビクッと撥ねる

「まだ、出会ったばかりで」

そう言いかけた彼女の言葉の続きを遮って言った
『恋に時間が関係ある?』

僕の指は 彼女の耳からゆっくりと顎をすべり、バスロープで閉じられた
ギリギリのラインから肩へ移動した。
僕の煽情的な行為に焦りをみせるような瞳の彼女。


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