if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~
「ええ、でももう解決してて、、」
『へぇそうなんだ。まさか降りるとは思わないからなぁ』
「あの、、どうして私が木村先生の車に乗った事知ってるの?」
『うん、、僕が木村にお願いしておいたから』
「えッ? どうして?」
シーンと静まりかえった部屋、窓に雨が打ち付けてくる音に緊張が走るが、
俊が私の座る方に向き直って甘く微笑む。
『前にも言ったろ、僕は薫が好きだって』
「でも」
『最近の君は、僕を避けようとしてるのわかっていたけど、しょうがないだろ?
好きなんだから、僕が送ってやれないなら、他の先生より木村にお願いした方
が安心できるからね』
「す、す、好きな人がいるんでしょ」
『ああ、、、いるね、誰に聞いた?』
「木村先生や病棟の看護師さんたちに」
『それは噂だろ。誰にも言ってない』
「片瀬先生が長嶋先生をデートに誘ってるとか、、それにその後も、、」
『はぁ? そんな事実はないなぁ』
「でも、彼女がそう言ってきたわ」
『僕は薫だけみてるって言っただろ』