if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~
"また明日なッ!”って言ってた彼は どーなってるの?
月曜日は地獄だった。
朝から外来業務に、それが終わればすぐに検査と治療だし。とっても重い
プロテクターを着て、クビ周りにもネックプロテクターは欠かせないから
肩こりも半端じゃない。体力も限界で・・やっと遅いランチの時間に医局に
戻って彼の優しい言葉が貰えるって期待していた。
なのに・・彼は今日、医局に来た形跡がなかった
”何処にいるのかしら?”
廊下で会った木村先生に 彼の所在を聞いてみようと声をかける。
「お疲れさま、木村先生」
「わぁ~ッ!薫先生 お疲れです。
あーーッこの間の事、先輩に言ったでしょ?」
「あ~~~ッシャワー室の?」
「そうですよッ! 先輩に叱られちゃいましたよッ!
、、で先輩とはその後、どうですか?」
「えッ?・・あ・・・な・・何もないわよ」
木村先生がニヤケて笑いながら耳元で話してくる。
「僕はとっても勘が良いんです。先輩は薫先生に惚れてますよ!
僕の先輩、ちゃんと相手してあげて下さいよッ!」
「な・・なんて事を・・あっ、でもね、その先輩が姿を見せないんだけど
何処にいるか知ってる?」
「ああ、そう言えば・・今日は教授の用事でお伴みたいですねぇ・・・
朝見たとき、スーツ姿だったし、学会とか研修ですかねぇ?
駐車場でそのまま教授の車に乗り換えていたからなぁ」
「そうなんだ・・ありがとう」
学会だったり研修なら私も知ってるはずだし、
教授のお伴?何だか悪い予感がした。