if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~
これが仕事なら・・、
強制されるなら僕は仕事を変えた方がイイな・・そう思った。
早朝から緊急用の携帯が鳴った
”カテか?”・・・眠い目をこすって携帯を開くと
坂上教授から直々の電話だった。
”何で僕に?・・また移動か? そりゃ困るけど。
「片瀬君、今日は朝から申し訳ない。君にやってもらいたい事があるんだ
今日は朝から病院ではなくウチに来てくれ、詳細は後で話す」
『あっはい、でも・・今日は検査が詰まっていまして』
「ナニ、大丈夫だ。それは大月君にでも任せておけばイイ」
『でも、そういうわけには、、』
「いいから、準備して来なさい」
そんな有無も言わせぬ強引な電話で起こされた最悪な月曜日に、ひとまず、上の言う事は絶対だから出勤はスーツ姿にした。大学の駐車場に着くとすでに教授の迎えの車が来てて、それに乗って僕は教授のご自宅に行くことになった。
豪華なリビングに通されて教授を待っていると、教授とその後にはお嬢さんの綾子さんがやって来て、とんでもない事を教授の口から聞いた。
「やぁ、おはよう片瀬君、朝からご苦労さま。今日はね、君にお願いがある。
娘の綾子と一緒に一日付き合ってあげてほしい」
『はぁ、、それは、どういう?』
教授の後にいるお嬢さんの綾子さんは、とても嬉しそうに笑顔でいる
「本当なら私が付き合いたいのだが、私の趣味は自分とは違うって言うんだ。
それで誰かにお願いしようと思ってだね。娘には君が似合うと思ってね」