if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~
嘘ッ! やだ、、そんなに顔に出してたの?
その言葉に一気に焦りまくる私。
彼はそれを見て口元を押さえてクスクスと笑いを堪えている。
『君、正直すぎ』
そんな彼に、少しだけムッとした顔をみせた私。
そんな私の様子を、微笑ましそうに彼がみつめているのを気づいてしまい
頬に熱が集まるのを感じた。
「あの・・」
『やっぱり良かったら何か飲む?』
同時に声を出すふたり
同時に重なった言葉に ふたりともニッコリ笑顔になる。
ヤバいこの爽やか笑顔、一瞬目を奪われかけて、あわてて目を逸らす薫だった。
『えッ? なに?』
「あっいえ、大丈夫です」
頬をほんのり赤く染める彼女を見てると、なんだかワケの分からないドキドキを感じる。少し冷静にならなきゃと、俊も柄にもなく自分にそう言い聞かせる。
『そう?・・何か飲む?持ってくるよ』
「あの、、お酒はあまり飲めなくて」
『了解、それじゃ~う~んちょっと待ってて』
僕は飲み物を用意してる場所へ向かうと
綺麗な色の飲み物を用意しているウエイターに言った
『それ、2つノンアルで貰える?』
「それ、私のです」
突然、僕の後から話しかける声に振り向いた。
これはこれは、、笑顔が可愛い感じの女性が立って僕を見てくる。