if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~
『何て答えれば満足する? 僕が君を騙すために近づいてそして愛してるフリをしていた・・なんて言葉を待ってるのか?!』
「・・・・」
『それじゃ、初めて出会ったあのパーティでも、ちゃんと計算されてて、それから君が酔って僕が助けた、あのホテルの出来事もすべて嘘で計画的だったって言えば、君は納得するのか?』
「・・・そうじゃないけど」
『君が僕に弁当を買って来てくれて、僕が君を誘って夜のドライブしたのも・・それから、ホテルで君に好きだと告白したのも、君を大事にしようって僕が思うその気持ちも・・』
「やめて、、」
『君にはそれが全部、計算だった・・そう僕が言えば、君はそれを信じるのか?!』
「・・・わからないの」
『僕を信じろよッ!何で僕以外の奴の言葉を信じるんだ?!』
「だって・・」
眉を寄せて苛立ったように畳み掛けた彼の言葉に、ただ涙が溢れてきてしまう。
俊の手が私の身体をしっかりと抱き寄せて包み込む。
取り乱して涙した私の背中を俊の手が優しく撫で続けると、冷静さが戻ってくる感じがした。
『薫、良く聞いて・・・僕は、君を愛してるよ。誰がなんと言おうが、愛してるいるのは君だけだ・・・わかった?返事して』
信じてもいいの? でも・・彼を信じたい
私は 彼の腕の中で 小さく頷いた