if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~
「私がオーダーしたんですよッオリジナルだから名前はつけていないけど、なかなか美味しくて、、良かったらご一緒にいかがですか?」
そう言ってきた彼女の瞳は潤んでいて、首を傾かせてみせる
普通の男なら喜んで、って言うんだろうけど。
『残念、あっちで女性を待たせてるからね』
僕の返事に潤んだいたはずの瞳を、やや驚いたように瞬きをする。
そして僕との距離を縮めてきた。
「では、彼女にお飲み物渡してから、、私とお話しません?」
『いや、、彼女とさっき話し始めたばかりでね』
「ええ・・あっちにいらっしゃる方でしょ?」
そういうと、僕を待ってる彼女を指差した
「彼女、美人だと思いますけど、やめておいた方がいいわ。何度も参加してるくせに、男性には初めてだって必ず言うみたいですよ。年齢も誤魔化してるみたいだし、、」
僕はその言葉に共感できなかったけれど、とりあえず『へぇー』とだけ声に出した。
「貴方みたいな素敵な男性なら、若くて可愛い女性は引く手あまたでは?私も貴方が気になってるんです」
彼女はそう言うと僕の腕に触れてくる
積極的だな 最近の若い子は。
『それはどうもありがとう。だけど僕も結構オジサンだから
もう少し若い男性の方が君と話が合うんじゃない?』