if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~
母さんが ”まさか・・うっそー”みたいな顔になると言ったんだ。やっぱり酔っぱらいだ。
「ねぇ?あなた達、まさか・・まだ・・その・・なの?」
母さんが何を言わんとしてるのか、その時は僕と薫には意味不明だった。そして母さんがほんと余計なお世話だけど・・薫にだけ耳打ちして言った。
「俊ちゃんったらね、私には一度も彼女らしき人を紹介してくれた事がないのよ。薫ちゃんには嬉しい事だと思うけど、親の立場からは、我が息子・・もしかしたら身体に欠陥が?なんて考えたりして・・・ちゃんとやることやってるわよね?!」
「・・やること?・・・あッ・・・あ~あ」
薫が何だか、わかったみたいで、母さんが薫に指差して言うと、彼女の顔は真っ赤で耳まで赤くしていた。
「そうそう♪ それそれ・・」
そして 母さんが、僕にもわかるように言った
「私は順番なんて気にしないから、結婚でも先に赤ちゃんでもOKよッ!」