if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~
僕の素性をしつこく聞いてくる舞子に、ちょっとだけ教えたんだ。
舞子と話していると、自由奔放なところはあるものの、根っからの悪い子ではないようだし・・
だけど、それからというもの、舞子は何かと僕の周りに現れた。
付き合っているわけでもないのに、そんなに頻繁に僕のところへ来れば、
僕の周りでは舞子が恋人なのかって勘違いされる事もある。
「ねぇねぇ俊先生、今日は何時に終わる?」
『ん?・・さぁ、何時だろうなぁ』
「俊先生のお仕事が終わってからでいいから、相談したい事があるの」
『うん、いいけど舞ちゃん、君はいつ授業受けてるんだい? そんな事じゃ、せっかく留学してきた意味がないだろ?』
「何よッ!それ、ちゃんとやるべきことはやってるわよ!」
そんな風に言ってるところに同僚たちが僕たちをひやかしにくる。
アメリカに来て、女がらみの話題が少なかった僕だから
みんなは舞子に歓迎ムードなんだ。
「まったく、舞子はいつもDr片瀬にべったりだなぁ~ いいな~こんな若い子が
彼女なんて、ねぇDr片瀬!」
『はい?ちょっと勘違いですよ!それに若い子じゃなくて子供ですからね』
同僚の医師が僕にそう話すと、僕は舞子を子供扱いする言葉を発してしまう。それを聞いた舞子が頬を含まらせ反論する
「俊先生ったら、酷~いッ! これでも十分すぎるぐらい女ですからね!」
同僚がそれを聞いて僕に肘でつきながら言ってくる
「・・女だってさッ! 色男はいいねぇ~!」