if...運命の恋～エリート循環器医は彼女を手放せない～

会いたい人

〔会いたい人〕

皆様にご案内いたします。この飛行機はまもなく東京国際空港に着陸致します。
Ladies and gentlemen , we wii be takeing off shortly.......
現在の東京のお天気は晴れ、気温12度、湿度52％です


窓のシェードを開けた瞬間、眼下には懐かしい東京が目に入った
夜になるとイルミネーションが街に輝く この季節に戻って来るとは。

12月に入ったこの時期に、僕は日本のインターベンション学会で発表をするために帰国する事になった。本当なら　僕は日本には行かない手はずになっていた。
僕の代わりに、チームの一員であるロビンソンが行く予定だったんだ。
トロントの学会だって行って発表もしたし、でも、日本だけは他の誰かに任せる事にしていた。

僕が日本に帰るって事は、また自分の現実に向き合いながら、気持ちを抑えなければならない。
自分の感情をコントロールする自信がないって、今だってそう思う

そして2日前、日本に行くことが決まっていたロビンソンが急に体調の不良を訴えた。緊急入院したら、なんとアッペ（虫垂炎＝盲腸）で手術してしまったんだ。
ロビンソンの他に　僕だけしかこの発表は出来ない
すでに決まっていた予定は変える事が不可能で、仕方なく僕が参加する事が決まったんだ。


舞子が僕の日本行きを、かなり興奮して喜んでいた。
自分も一緒に日本に帰るんだって、意気込んでいたけど　流石に急遽では日本行きの飛行機チケットが取れなかったらしい。


「キャンセル待ちでも何でもして　絶対に日本に帰るから
絶対に日本で待っててよ！　俊先生、約束だからねぇ！」
『・・・舞ちゃん・・・そんな約束できないよ～！』