if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~

スマホを開くと、真っ暗なままだ。そりゃ充電されていないから、当たり前で
目の前のテーブルの上に、ホテルのサービスで充電器や変圧器などが用意されていた

もしかしたらこれ、使えるかなぁ。そんな簡単な気持ちで充電器をつけてみると”ビンゴッ!・・・使えるじゃないか”

赤いランプが充電中を知らせる、僕の携帯が約2年ぶりに生き返った。僕はそのままシャワールームへ向かった。きっとシャワーを終える頃には、スマホは使えるようになるはずなんだ。


バスロープに身を包んでそのままベットへなだれ込むと睡魔が襲って来る。飛行機の中では、ゆっくりと眠る事ができなかったからだ。
いつの間にか意識が遠のいていた。


遠くの方で、スマホの着信音が鳴り響いていた

『・・・うん? 電話?』

アメリカで使っていたスマホが、洋服のポケットの中で鳴っていたが
一向に切れる感じじゃない。
僕は仕方なく起き上がり、ポケットからスマホを取り出すと開いてタップする


『・・はい、もしもし?』
「やっと出たわ~ッ!! もう、俊先生ったら・・出ないんじゃないかとドキドキしちゃうじゃない!」
『ああ、舞ちゃんか』
「何よッ!こんな可愛い子が、俊先生にはるばるアメリカから電話してあげてるのに、その態度は何よ」

きっと頬を膨らませてるな?

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