if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~

「・・お姉ちゃん!」
「舞子、お帰り」

「わぁ~ッ! 何だかお姉ちゃん一段とキレイになって・・」
「舞子、ふざけた事を言ってないで、ほらッパパも心配してたわよ」


東京国際空港、妹の舞子を迎えに来て、それから循環器学会に登録に行かなくちゃならない。登録・・・そう、専門医をとれば、後は学会への参加が必須となる。参加するだけでポイントが貰えるけれど、ポイントが足らなければ専門医でなくなるからこの学会は絶対に参加登録しなくちゃだ。

学会に参加して発表でもすれば一発OKだけど、今の私には無理。

妹の舞子から一昨日に、突然帰国をするからと連絡が入った。確かに 久しぶりに実の妹がアメリカから帰国するわけだから 迎えは当たり前だろう。だが、今日は大事なポイントを貰える日だったから それも外せない。

「お姉ちゃん、何をそんなに焦ってるの?」
「舞子、悪いんだけど、お姉ちゃん今日、どうしても行かなくちゃいけない場所があるの。だからね、今日はあの、友人の・・」

舞子の後から坂本が顔を覗かせて 笑顔で舞子に挨拶をしてきた


「舞子ちゃん、こんにちは。薫先生の友人の坂本と言います。今日は薫先生の代わりに舞子ちゃんを自宅に無事に届ける役目を仰せつかったんだよ・・僕でイイかな?」

「お姉ちゃん?」
舞子が私を見てきて困惑してる? 誤解してるかな?・・・でも、今日はそんな事を言ってられない日だから。

「舞子、今日はどうしても抜けられない用事があるの、でね、坂本先生に送ってもらって欲しいの、私も後で実家に帰るから・・いいわね?」

「・・うん、良いけど、坂本さん?・・お姉ちゃんの友人?それとも・・・」


薫がすかさず 言った 「友人よッ! それもとっても頼りになるね」
坂本が薫が言った言葉に苦笑いをしてから 舞子に頷く

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