if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~
第6章
世界中の誰よりきっと
〔世界中の誰よりきっと〕
驚きで足が動かない 私は階段の途中で立ち尽くしてしまった
木村先生がそんな私を変だと感じて、私の後から声をかけて来た
「薫先生?・・どうしました?」
「・・・・・」
私の瞳には、溢れる前の涙がすでに溜まっていた
木村先生はそんな私を確認して、慌てて空席に誘導してくれた
私はその間にも 壇上の俊から目が離せないでいた
講演中の会場の動きに、壇上の俊が気づかないわけがなかった。
私が席に座ってからも 彼の視線が私を捉えている
資料を指しながら 研究成果を発表しているのに
俊の目は私を見ていた。 彼の視線から私は目を離す事など出来なかった
目を逸らすだなんて出来ないぐらい 彼のその優しい瞳を欲していたから・・
講演が終わり、終演のベルが鳴った
多くの記者や研究者が彼の周りを取り囲んでいる様をみていた。私はそのままその席から動く事が出来ないでいる。
木村先生がさっきの私の状況を心配してか声をかけてきた
「薫先生?・・もう大丈夫ですか?」
「ええ、さっきはごめんなさい・・私ったら・・・」
私がそう言うと 木村先生は 頷きながら笑顔を向けた
「・・もしかして、先輩が講演してる事知らなかったんですね。それに今までも連絡をとってなかった?」
「ええ、そうね」
驚きで足が動かない 私は階段の途中で立ち尽くしてしまった
木村先生がそんな私を変だと感じて、私の後から声をかけて来た
「薫先生?・・どうしました?」
「・・・・・」
私の瞳には、溢れる前の涙がすでに溜まっていた
木村先生はそんな私を確認して、慌てて空席に誘導してくれた
私はその間にも 壇上の俊から目が離せないでいた
講演中の会場の動きに、壇上の俊が気づかないわけがなかった。
私が席に座ってからも 彼の視線が私を捉えている
資料を指しながら 研究成果を発表しているのに
俊の目は私を見ていた。 彼の視線から私は目を離す事など出来なかった
目を逸らすだなんて出来ないぐらい 彼のその優しい瞳を欲していたから・・
講演が終わり、終演のベルが鳴った
多くの記者や研究者が彼の周りを取り囲んでいる様をみていた。私はそのままその席から動く事が出来ないでいる。
木村先生がさっきの私の状況を心配してか声をかけてきた
「薫先生?・・もう大丈夫ですか?」
「ええ、さっきはごめんなさい・・私ったら・・・」
私がそう言うと 木村先生は 頷きながら笑顔を向けた
「・・もしかして、先輩が講演してる事知らなかったんですね。それに今までも連絡をとってなかった?」
「ええ、そうね」