if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~

小学生の頃から周りにいる女の子達は、僕を取り合って争いに発展したり、高校生の頃からは知らない女の子に待ち伏せされて、家までついてきたり僕の持ち物が盗まれたり困ったことが多かった。
大学生の頃には、知らないところで、僕の”彼女”だっていう子が何人かいたりして、、いつの間にか女性に対して本気になる事がなくなった。
だからちょっとイイなって思ったとしても、その子にアプローチなんてしなかった。恋人は求めていなかったし、僕が何もしなくても、女性の方から誘ってくれる。
一晩だけでもと誘われたこともなかったとは言わない。
それなりに気の合う子と付き合ってきた。
もし、少しだけイイ関係になったとしても、僕とその女性の間には、
”ここまで”っていうラインを自然に作ってた。

俊の頭の中に、数日前に出会った薫の顔が浮かび上がる。

この間の女性だけかなぁ・・あの後、スマホに電話番号だけ残したけど
彼女からは一度も連絡なんて来ない。

美人だったし、恋人がいたっておかしくない。
あのパーティーだって、友人の代わりだって言ってたし。

まぁ今は寝不足だから、身体がストレスで凝り固まってる状態で、
自然と物事が上手く行かないんだろうなんて思っていた。

だけど、この数日後から、僕の周りが騒がしくなっていくんだ。



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