if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~
「そうか、で、、大丈夫?」
「はい、大丈夫です、では、、おやすみなさい」
薫はそう告げると、エレベーターの方に近づき上階への呼び出しボタンを押す。
ただ、やはり酒に酔っているためか足元がふらついていた。
こうやって再会できたのに、これで終わりか?僕は彼女の後ろから声をかけた。
「今夜は羽目を外しにここへ?」
ニヤリと口角をあげてそう言った僕の方に目を向け、艶やかに笑う
そんな薫の微笑みに釘付けになってしまう
「眠れなくて、、」
ため息と一緒にそう呟いた。
「偶然の再会に感動してるのは僕だけかな? それでもこんな風に酔ってる君を誘うのは無理だからどうだろう、だから部屋まで君を送らせてほしい」
「・・・」
薫の俯かせていた顔が、俊の願うような瞳をみる
「50階の5011号室、、お願いできる?」
僕は部屋のカードキーを受け取ってから、到着したエレベーターの扉が開くと、
彼女の腰を抱いてから中へ誘導した。
薫の身体がビクッと反応する。
「足がふらついてるから、この体制がダメなら、お姫様抱っこしようか?」
薫は真っ赤になりながら頭を左右に振った