if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~
大月がにこやかな顔で、その女性を僕の隣の机まで連れて来た。挨拶をしようと、そこに立つ彼女の顔を見て驚き、お互いに思考停止の状態になった。
『!!!』
「あッ!」
何で彼女が此処に?此処にいるッテ事。
そりゃ勿論、僕たちは”同業者で同僚になった”って事だから。
「片瀬ッ、オイ、なんだ知り合いか?」
大月にしてみれば、僕たちふたり行動にそう思うだろうけど。
僕は大きく息を吐いて、椅子から立ち上がった
『初めまして、僕も今日から此処でお世話になる片瀬です』
「・・おはようございます。大澤です」
彼女が僕の目を見ずに、挨拶を返してくれた。非常に気まずい。
「大澤先生、今日から暫くの間は片瀬先生にわからない事聞いてください。
まぁ、僕もサポートさせていただきますが、、」
大月が薫にそう言うと、彼女は僕たち二人に頭を下げて
「宜しくお願いします」と言った。