if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~

『ありがとう。わざわざ、コンビニへ行ってくれたんだ?』
「すぐそこですから。まだ、温かいですよ。召し上がってください」
『うん、そうするよ』


僕は、温かいご飯が嬉しくて、子供のような笑顔で喜んだんだ。
コンビニの袋を開ける僕を見てる薫と目が合うと、フッと笑みを漏らしてしまう。

『ん?・・大澤先生は食べたの?』
「私ですか?実は食欲が最近なくて・・私の事は気にしないで下さい」
『食欲がない?それって病気だよッ!」


僕の話にクスクス笑う薫は、僕が食べている最中、本に視線を向けていた。それにしても、もう随分遅い時間じゃないだろうか? 自分の腕にある時計を確認すると、”えッ・・もう12時をまわってる? 終電は終わってる時間か!”
薫の家は何処なんだろう? また・・送って行ってもイイものか
妙に気にしてる自分が何だか可笑しかった。



『ねぇ・・大澤先生って過去を引きづるタイプ?』
「・・はい?」


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