if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~

今、真夜中の3時、やっと着いた。
助手席で眠り続ける薫を起こさないように、静かに外へ出てみた。


『くぅ~~寒い』


都会とはかなり温度が違い、涼しいとかのレベルでない。まだ秋の装いの僕は、
一気に体温が下がってしまうのを感じたが、空を見上げると沢山の星が綺麗だった。

車の中に入ろうとしたその瞬間 突然に胃のあたりに痛みが走る


『このままだと、凍死しそうだッ・・くッ・・イタタ』


急激な気温の変化なのか、おさまっていた胃の痛みが急に襲って来る
暫くその場にしゃがんで痛みに耐えてみた
車のドアの開く音に、薫が外に出てきたのを感じる


「片瀬先生、どうしましたか? まさか痛みが?」


僕にそう言いながら、慌てて駆け寄って来てしゃがみ込む僕のところに
腰を落として顔を覗き込む

『ごめん、、なんか今突然に、、』
「車に行けますか?」
『うん、大丈夫』

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