if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~
薫は僕のはだけたシャツを綺麗になおしてくれて言った
「先生、ごめんなさい。無理矢理触って・・」
『いや、そんなことは、それよりせっかくのドライブが台無しだね』
彼女はゆっくり首を横に振って言った
「いいえ、私が安心してぐっすり眠れたのが久しぶりだったから」
『眠ったのが・・久しぶり?』
「ええ、最初にお会いしたあの頃からずっと眠れない日が続いてて、2回目のホテルで酔ってしまった頃は辛いのがピークで、おかげで先生と再会できましたけど、、」
『あの夜も眠れなかったんだ?』
「はい、、余計に眠れなくて」
薫は頬を染めながら俊に目を向ける
『そうか、あの日は惜しいことをしたと、、』
「また冗談ばかり、、」
僕は薫を一瞥して煽情的な顔をみせたんだと思う。