if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~
凄いなぁ~、何だか此処はモデル事務所かっていうぐらいな女性だらけだ
男性陣は立ち上がって、早速物色か?!
一度は行ってみて感想くださいよッ て後輩に言われた事を思い出す。
一緒に飲んだ酒の席で一種の”ゲーム”が始まった。僕は見事に負け続け、後輩のバイトであるこの会に参加させられるはめになった。
おお~~彼は あの子狙いで、あの彼は・・へぇ~あの子ね
しかし、本当にこんな出会いをお膳立てしてくれる会社ってあるんだなぁ
ん? 彼女は?
会場に入った途端にそこが自分の立ち位置であるように
戸惑いもなくそこへ向う。
このパーティーに興味がないのか?
それにしても、人には言えないけど彼女も変わってるなぁ
僕からは距離があるからピンクドレスの彼女としか分からないけど、観察してる限り周りの女性達はすでに色んな男性とおしゃべりをはじめてるのに、彼女のまわりだけだーれもいない?っていうか、寄せ付けないオーラ出してる?
この男、片瀬俊(カタセシュン)34歳、涼しげな二重の目に、知的さを感じさせる眉。鼻筋がスーッと通っていて、その下には形のいい薄い唇。無駄のない輪郭と首筋から首元にかけてのラインがとても綺麗で色っぽい。体系はスラッとしていて背が高く一八〇センチ越えの身体は濃紺のスリーピースに、ブルーのレジメンタルストライプ柄のネクタイを身に着けている。
向かって左眉の上で分けられたブラウンの髪は自然に流されていて、アップバングのツーブロックショート。クールな雰囲気で〝美形〟や綺麗〟という言葉がよく似合う。
そんな彼が今、一番気になっているのは”壁の花状態”の薫なのだ。