if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~
第3章

恋愛のススメ


〔恋愛のススメ〕


無理に誘われた”お泊まり付き歓迎会” 本当に実行するだなんて驚きで
しかも、薫先生が主役なんだからと言われると断れなかった。


土曜日の早朝から大学病院前に集合してとだけ聞かされて、
目的の場所は箱根の会員制ホテルなんだそうだ。

広がる箱根の緑を眺めながら露天風呂に浸かり日頃の疲れを癒すスパやエステが
付いていて、リフレッシュする事ができると病棟の看護師たちが話していた。
夜の宴会席で味わえるのは、美しく盛りつけられた懐石料理で一番楽しみ
なのは、お気に入りのドクターとしっぽりドキドキ露天風呂だと嬉しそう。

若い研修医達もゆっくり飲めますから行きましょうよ。と誘ってくれるのに
傍にいた俊は、行くとも行かないとも言わない。

あの強引なキスから極力ではあるけれど、俊を避けるようにしていた。 
話しかけて来ても、必要最低限の事しか話さないし、話す必要もない
って思ってた。彼が都合の良い関係を望むなら、さすがに私は
それは求めていない。


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