if...運命の恋~エリート循環器医は彼女を手放せない~
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バックの中のスマホが着信を知らせる。ディスプレイを確認すると”シュン” 私が登録した彼の名前だった。
「もしもし?」
『大澤先生!何処にいる?』
「えッと、、あの~ここは」
『どこ? 場所がわからない? 近くに電柱だとか無いかな?目立つ建物でも
何でも目についた名前を言ってみてッ!』
黙り込む薫にもう一度聞いてみる
『聞こえてる!? 言ってみてッ!』
「ちょっと待って・・・でもあの、なんで私の事」
『聞いたんだよッ! とにかく今、そこの場所を言って』
「外苑東通り、山○病院のそばみたい」
『山○病院?ああ、わかった近づいたら電話するから、ちゃんと待ってて
そうだ、雨に濡れないようにその病院で待ってて!』
20メートル先の通りに面した格式高そうな病院、勿論 医療関係者でなくても、
この病院は産科で有名だったし俊に言われた通りに、出来るだけ雨に濡れない
ように病院へ走った。
はぁ~でも、びしょ濡れ。 病院の入り口で彼を待った。
「あらッ大変!貴女、大丈夫ですか?」
「・・・はい?」