御曹司の溺愛から逃げられません
クリスマスを2人で過ごし、私たちは体の関係を持つようになった。

初めてのクリスマスだから、と素敵なレストランで食事をし、そのままお泊まりをした。付き合って2週間でおとまりをしていいのか悩んだが、彼は無理強いはしたくないし、一緒に過ごすだけでいいと言ってくれた。ただ、私が一緒にいるだけでは満足できなくなってしまった。
ピッタリと寄り添うと彼はそれに応えるように軽々と私を膝に乗せた。お互いの目が合うと唇を合わせ、形を確認し合うように角度を変え、彼の舌は私の中まで侵入してきた。

んん……あ……ん

私の声が漏れると、その声さえ飲み込むように頭に手を支えられ、より深く味わうように中を這い回っていた。
しばらくすると一度口が離れた。

「やめようか? これ以上はやめられなくなる。今なら止められる。香澄を大切にしたいんだ」

彼は私を抱きしめながら頭の上から聞いてきた。

「大丈夫。私も瑛太さんをもっと知りたい」

今までこんなことを口にしたことはない。
少ないながらも彼はいたが、恥ずかしくて私から求められなかった。それなのに彼だけは私からもっと近くに、もっと、もっと、と本能が叫んでいるようだった。

彼をぎゅっと抱きしめると、彼もますます私の体をぎゅっと抱きしめてきた。

「香澄が欲しい」

そう呟いた声が聞こえたかどうかわからないうちにまたキスが再開された。
今度はソファから抱き上げられるとベッドルームへ進み、そっとベッドの上に下ろされた。
彼にパンプスを脱がされるとスカートの乱れが気になり、慌ててスカートを伸ばそうとするがその手は彼に捕まってしまった。

「香澄」

彼の甘い声にぞくっとした。

私の首元を彼の舌が這い始めるとますますぞくぞくし始め、身を捩らせてしまう。
彼はその瞬間を逃さず、私の背中に手を入れホックを外してきた。 
締め付けが緩んだ下着は彼の手を容易に受け入れる。
片手はまだ私の手を掴んだまま。
反対の手は私の服を捲り上げ、左胸に手を当てていた。優しく包み込むように触れられ、お腹の奥がキュンとした。
そのうちに優しく揉みしだき始めると尖ってきた頂を指で弾く。
反対の胸に彼は顔を埋めると口の中に含み舌で刺激し始めた。
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