御曹司の溺愛から逃げられません
あぁ……
はぁ……あん

刺激に我慢できず小さく声が漏れ出てしまった。

「香澄の声が聞きたいよ」

「瑛太さん!」

ますます彼は私の胸をいじり続けるが、いつのまにか離されていた左手がスカートの中に入り込んでいた。
あっという間に秘部に触れられ、彼の指でなぞられるとじわっと熱くなるものがあった。

彼は着ていたものを脱ぎ捨てると私の用をたさない服もあっという間に剥ぎ取られ、お互いシーツの中で素肌が触れ合っていた。
彼の筋肉質な体が私の肌に触れ、体温を感じるだけで胸がいっぱいになった。
彼とひとつになると私の目からは自然と涙が溢れてきた。

「ごめん、辛いか?」

「ううん。違うの。夢みたいだなって。この前まで想像もしていなかったから」

私の涙を拭いながら不安げな顔で見ためていた彼に説明をした。

「瑛太さんとこうしていられる未来なんて想像もしていなかったの。ただ、話ができるだけで幸せだったのにもっと幸せなことがあったなんて思ってもみなかった」

「俺も香澄を腕の中で抱きしめられるなんて思ってもみなかった」

そう言うとベッドの中でまたぎゅっと抱きしめられた。

「香澄、何があってもずっと一緒にいてくれるか?」

「はい」

「もうこんなに可愛い香澄を手離せないよ」

甘い声で囁かれ、私は彼にとろとろに甘やかされてしまうが、もっと甘えてと言われ頭がパンクしてしまいそう。
瑛太さんの大人の色気に圧倒され、私はもうダウン寸前だ。
彼の甘い言葉に私がどれだけドキドキさせられているのか分からないのだろうか。
幸福感に満たされ、私ももう彼から離れられないと感じた。
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