御曹司の溺愛から逃げられません
予約していた美容院でヘアメイクをしてもらい、着替えをさせてもらった。
ふんわりと編み込まれた髪が後ろでアップにまとめられ、首元がすっきりしている。
オフショルダーのワンピースが余計にデコルテを綺麗に見せていた。
普段と違うメイクや洋服に、鏡に映る自分が自分でないように思えた。
「すごい……」
プロの手にかかるとこんなにも変身出来るんだ、とうっとりしてしまった。
鏡の前でくるりと回っていると、クスクスと笑う声が聞こえて来た。
ハッと我にかえり、声のした方を振り向くと社長が立っていた。
「すごく可愛いよ」
その声に胸の奥がぎゅっと掴まれ、彼の視線から目が離せなくなっていた。
彼もパーティーのためタキシードを着ており、髪もアップで仕上げられていた。いつもと違う彼の姿に目を奪われていると、彼は近づいてきた。そして後ろを向かせると首元にネックレスをつけてくれた。
彼に触れられ、心臓がまた跳ね上がるようにドキドキしている。
正面を向くと耳にもお揃いのピアスをつけられる。
耳に彼の手が触れると、懐かしく泣きたくなるほど胸が震える。
「香澄は来月誕生日だろ? 少し早いけど俺からのプレゼント」
ピアスをつけた後、そのまま私の顎のラインをそっとなぞられる。
「うん、凄くいい。清楚な香澄によく似合うよ」
間近で見た、彼の優しく微笑む顔に胸が締め付けられる。
私が何も言えずにいると、彼は頷き、私の手を取るとお店から連れ出された。
着ていた服は運転手に渡され、私は後部座席に座らされる。
程なくして車が動き出したが、彼の手は私と繋がれたまま。
そっと手を引き抜こうとしたが、ますますぎゅっと握り締められてしまった。
「今日はよろしくな」
「は、はい。よろしくお願いします」
少し声がうわずりながら返す私の反応を見て、彼は少し楽しそうに笑っていた。
ふんわりと編み込まれた髪が後ろでアップにまとめられ、首元がすっきりしている。
オフショルダーのワンピースが余計にデコルテを綺麗に見せていた。
普段と違うメイクや洋服に、鏡に映る自分が自分でないように思えた。
「すごい……」
プロの手にかかるとこんなにも変身出来るんだ、とうっとりしてしまった。
鏡の前でくるりと回っていると、クスクスと笑う声が聞こえて来た。
ハッと我にかえり、声のした方を振り向くと社長が立っていた。
「すごく可愛いよ」
その声に胸の奥がぎゅっと掴まれ、彼の視線から目が離せなくなっていた。
彼もパーティーのためタキシードを着ており、髪もアップで仕上げられていた。いつもと違う彼の姿に目を奪われていると、彼は近づいてきた。そして後ろを向かせると首元にネックレスをつけてくれた。
彼に触れられ、心臓がまた跳ね上がるようにドキドキしている。
正面を向くと耳にもお揃いのピアスをつけられる。
耳に彼の手が触れると、懐かしく泣きたくなるほど胸が震える。
「香澄は来月誕生日だろ? 少し早いけど俺からのプレゼント」
ピアスをつけた後、そのまま私の顎のラインをそっとなぞられる。
「うん、凄くいい。清楚な香澄によく似合うよ」
間近で見た、彼の優しく微笑む顔に胸が締め付けられる。
私が何も言えずにいると、彼は頷き、私の手を取るとお店から連れ出された。
着ていた服は運転手に渡され、私は後部座席に座らされる。
程なくして車が動き出したが、彼の手は私と繋がれたまま。
そっと手を引き抜こうとしたが、ますますぎゅっと握り締められてしまった。
「今日はよろしくな」
「は、はい。よろしくお願いします」
少し声がうわずりながら返す私の反応を見て、彼は少し楽しそうに笑っていた。