大切なもの
ご飯もお風呂もすませ、光の部屋で過ごしていた。
なんか夕方ぐらいから光が静かで、あんまり話しかけてこなかった。どうしたんだろうと思いながもベッドへ入った。光も部屋の電気を消し布団へ入った。
「ねぇ~。光どうしたの?元気ないじゃん。」
返事が返ってこなかった。本当に心配になったから光の近くまで行って、大きな声で叫んだ。
「光!!大丈夫?熱とかあるんじゃないの?無理しないで何でも言ってよ。」
それでも返事は返ってこなかった。
熱でもあるかと思って光の寝ているところまで近づいて座った。自分の手を光のでこにもっていこうとした瞬間、手を引っぱられた。そして、布団の中へ引きずり込まれた。
口に何かがぶつかった。それは光の唇だった。
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