大切なもの
5・6時間目も終わり下校時間になった。沙紀たちとは帰る方向が違うから、2人。

光が話しかけてきた。
「ねぇ今から、俺んち来ない?今日親が居ないから一緒ご飯食べようよ。」
「いいよ。じゃあ、お母さんに言っておくねっ!!」
1分間静かな時が流れた。
その時光はずっと私の顔をチラチラ見ていた。
すると光が私の手を握ってきた。
「まゆの顔見てれば分かるよっ★」
「そう?」
「何年ぶりだろうね。まゆと手つなぐの。」
「さぁ~。でも嬉しいっ♪」

そして私たちはLOVE②で帰っていった。
いったん家に帰って、着替えてから光の家へ行った。
リビングへ行くと光が夕食の準備をしていた。
なんか意外。つい笑いが出てしまった。「もう、まゆ遅いよっ。笑ってないで手伝って!!」
「ごめん②分かったよ。」
そして私も食事の準備をした。
大変なところがあったり、私が火傷してしまったところもあったけれど、なんとか今日の夕食が完成した。
今日のメニューは私たち2人が大好きなハンバーグに、サラダとスープ。
「いっただっきま~す。」
と2人挨拶をして食べ始めた。
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