大切なもの
小さい時、いつも励ましてくれた光、ありがとう。
いっつも私は光に助けられてばっかりだね。
いつかは、私が光を助けてあげるよ。
だからガマンしないで何でも言ってね。光が言ってくれた言葉『大丈夫!!俺が居るからっ。』ずっと私の心の中に残ってるんだ。
ねぇ光。
これからもずっと、私の隣に居てくれるかな?
私は光の居ない人生なんて考えられないんだ。


PM9:00。
まだ光の親たちは帰ってきてない。
「ねぇ~まゆ。遅くねっ?」
「うん。」
「早く帰ってこねーかなっ。」
「ってか光、もし寝る時間になっても帰って来なかったら、まゆに泊まってもらお~。とか思ってるでしょ!?」
「何で分かった?」「分かるに決まってんじゃん。寂しがり屋の光クン!!何年一緒に居ると思ってんの?」
「そっか。もし親が帰って来なかったらいい?」
「別にいいけど。」「よっしゃ~!!」「って、まだ帰って来ないとは決まってないじゃん。」

そう、帰って来ないと決まっていた。
光の親たちは出張に行っていたから。
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