大切なもの

朝の6時。

私は目覚ましと共に目が覚めた。まだ眠いながらも弁当を作った。弁当も作り終え、洋服にも着替え、髪のセットをしたら、ちょうど光が迎えに来た。


｢おはよう、まゆ。｣

｢おはよう、光。｣


｢それじゃあ行こうかっ！！荷物俺が持つよ。｣


｢いいって！｣


｢持つって！！｣


｢ありがとう。｣


私たちは海に着くまでの間、何をするのかいっぱい話した。こんな短い時間でも私にとってはすごく大切な時間。

そう思えるのは光が好きだから。大事な人だから。

光はこんな短い時間をどう思ってるのかな？

ただの海に着くまでの時間としか思ってないのかな？

もし光がそんなふうに思っているのなら私は悲しい気持ちになるだろう。でも逆に、光がそう思っていたら、大切な時間って思ってもらえるように、もっともっと光を好きになりたい。