キラリの恋は晴れのち晴れ!
第28話 寿の怪しい行動
凛花とキラリが電話で話してる最中に、凛花のスマホにキャッチが入った。
凛花「キラリ、ゴメン!もしかしたら寿からキャッチ入ったかも…」
凛花はすぐに電話に出た。
寿「もしもし?凛花さん今どこに居るの?」
凛花「寿大丈夫なの!?」
寿「俺は大丈夫!あのあとすぐに奴らを巻いたから。それより合流しようか!」
凛花「わかった!でも…ここら辺土地勘無いからどこなのか…」
寿「周りには何が見える?」
寿は凛花の言う目印に目星を付けて、凛花の元へと向かった。
寿「凛花さーん!」
寿は凛花に向かって大きく手を振って寄ってきた。
凛花「寿!ほんとに大丈夫だったの?怪我は?」
寿「見ての通り無傷っすよ。俺、昔から逃げ足だけは早かったから…」
凛花は安堵の表情で寿を見ていた。
寿「凛花と一緒に逃げようとすればきっと逃げ切れないって思って…それでとっさに凛花さんだけ逃がしたんすよ」
凛花「ありがとう…私凄く怖かった。寿にもしものことがあったらと心配したよ~」
寿「俺、喧嘩は強く無いけど、でも凛花さんは必ず守ってあげるから!」
凛花は益々寿の優しさに惹かれていった。
凛花「あっ!そうだ…キラリに電話しなきゃ…」
寿「キラリさん?」
凛花「うん、キラリに助けを求めようと思って電話したから…」
凛花はキラリに事情を説明して問題無かったと伝えた。
そして二人は寿の家に到着した。
寿の住むアパートはわりと綺麗で古いようには見えない。
寿「凛花さん、さぁ入って」
凛花はそこである違和感を感じた。
このアパートの間取りは2LDKで、ここで母親と兄妹三人というのはかなりプライバシー的に問題が生じるのではということ。
凛花「寿…お母さんと兄妹と一緒に住んでるんだよね?」
寿「あ…あぁ、そうだよ」
凛花「こんな狭いアパートで皆で暮らしてるの?」
寿「まぁ…夜は布団敷いて皆で川の字になって寝てるよ」
凛花「兄妹の部屋は?」
寿「それがさぁ…この部屋で三人共有してるんだよ…」
凛花は寿の部屋が男の子の部屋という感じがして、三人が共有というのが不思議に思える。
凛花「妹って…もう年頃なんじゃない?」
寿「ずっとこういう生活だからお互い慣れてるっていうかね…」
凛花「ふーん…」
寿「凛花さん、そこのローソファ使って」
凛花はソファに腰を下ろした。
凛花は兄妹がいつ帰って来るかわからないので落ち着かない。
寿はグラスとジュースを手に部屋に戻ってきて、凛花の隣に座った。
寿「凛花さんこれでいい?」
凛花「ありがとう」
二人がグラスを空にする頃、寿は凛花の手を握り、うつろな目付きで囁く。
寿「凛花さん…僕は本気で凛花さんのことが好き…凛花さんは僕のことどう思う?」
寿が急激に距離を縮めて来たことに凛花は戸惑いを感じた。
凛花「わ…私も寿のこと凄く優しいし、いい子だと思うよ…」
寿「凛花さん…キス…してもいい?」
凛花「ちょっ…ちょっと待って…兄妹とかいつ帰って来るかもわからないのに…それはちょっとまずいんじゃ…」
寿「そうだね…でも…まだ居ないし…ねぇ?いいでしょ?」
寿は凛花の制止を振り切って強引にキスを迫ろうとして来た。
凛花は思わず寿を押し退けて立ち上がっていた。
凛花「ゴメン…あの…何て言うか……やっぱりここはちょっと落ち着かないって言うかさ……やっぱダメだよ…」
寿「じゃあ場所変える?」
凛花「いや……そういう問題でも無かったりして……」
凛花は急に寿が手のひらを返したように漢になったように感じて引いてしまった。
凛花「ゴメン…寿…今日はやっぱり帰ろうかな…」
寿「どうして?僕のことが嫌いになった?」
凛花「う…ううん……そんなんじゃない……好きだよ…寿のこと……でも…ちょっと今日は……ゴメン……」
寿はうつ向いて
寿「わかった。ゴメンね凛花さん…ちょっと僕……凛花さんのこと傷つけちゃったかな……」
凛花「あぁ……いや…その…何て言うか…別に全然そんなんじゃ無くて……あの……」
その時寿は凛花を無言で抱き締めた。
凛花「ひ…寿?え?」
凛花は動揺して動くことが出来ない。
そして寿はパッと離れて
寿「途中まで送っていきます」
凛花「あ…う…うん…」
寿は先に玄関の方へ向かい、そして凛花も後ろから玄関に向かった。
その時寿の母親らしき女性が玄関のドアを開けてお互い鉢合わせて驚いた。
女性「うわっ!ビックリした!」
寿「母さん…お帰り母さん」
女性「ただいま…」
寿の母親は凛花のことに気づいて
女性「こちらは?」
寿「あぁ、友達…」
女性「こんにちは…」
凛花「あの…お邪魔してました。今ちょうど帰るところだったので…あの…お邪魔しました…」
女性「はい…」
凛花と寿はアパートを出て、凛花が帰り道がわかるところまで見送った。
凛花「どうもありがとう…」
寿「今日はゴメンね…なんかバタバタしちゃって…」
凛花「ううん…それより、ありがとう…」
寿「じゃあ…また明日、学校で…」
そして二人はわかれた。
凛花はすぐにキラリに電話して、今あった出来事を全て話しながら家に向かった。
凛花「キラリ、ゴメン!もしかしたら寿からキャッチ入ったかも…」
凛花はすぐに電話に出た。
寿「もしもし?凛花さん今どこに居るの?」
凛花「寿大丈夫なの!?」
寿「俺は大丈夫!あのあとすぐに奴らを巻いたから。それより合流しようか!」
凛花「わかった!でも…ここら辺土地勘無いからどこなのか…」
寿「周りには何が見える?」
寿は凛花の言う目印に目星を付けて、凛花の元へと向かった。
寿「凛花さーん!」
寿は凛花に向かって大きく手を振って寄ってきた。
凛花「寿!ほんとに大丈夫だったの?怪我は?」
寿「見ての通り無傷っすよ。俺、昔から逃げ足だけは早かったから…」
凛花は安堵の表情で寿を見ていた。
寿「凛花と一緒に逃げようとすればきっと逃げ切れないって思って…それでとっさに凛花さんだけ逃がしたんすよ」
凛花「ありがとう…私凄く怖かった。寿にもしものことがあったらと心配したよ~」
寿「俺、喧嘩は強く無いけど、でも凛花さんは必ず守ってあげるから!」
凛花は益々寿の優しさに惹かれていった。
凛花「あっ!そうだ…キラリに電話しなきゃ…」
寿「キラリさん?」
凛花「うん、キラリに助けを求めようと思って電話したから…」
凛花はキラリに事情を説明して問題無かったと伝えた。
そして二人は寿の家に到着した。
寿の住むアパートはわりと綺麗で古いようには見えない。
寿「凛花さん、さぁ入って」
凛花はそこである違和感を感じた。
このアパートの間取りは2LDKで、ここで母親と兄妹三人というのはかなりプライバシー的に問題が生じるのではということ。
凛花「寿…お母さんと兄妹と一緒に住んでるんだよね?」
寿「あ…あぁ、そうだよ」
凛花「こんな狭いアパートで皆で暮らしてるの?」
寿「まぁ…夜は布団敷いて皆で川の字になって寝てるよ」
凛花「兄妹の部屋は?」
寿「それがさぁ…この部屋で三人共有してるんだよ…」
凛花は寿の部屋が男の子の部屋という感じがして、三人が共有というのが不思議に思える。
凛花「妹って…もう年頃なんじゃない?」
寿「ずっとこういう生活だからお互い慣れてるっていうかね…」
凛花「ふーん…」
寿「凛花さん、そこのローソファ使って」
凛花はソファに腰を下ろした。
凛花は兄妹がいつ帰って来るかわからないので落ち着かない。
寿はグラスとジュースを手に部屋に戻ってきて、凛花の隣に座った。
寿「凛花さんこれでいい?」
凛花「ありがとう」
二人がグラスを空にする頃、寿は凛花の手を握り、うつろな目付きで囁く。
寿「凛花さん…僕は本気で凛花さんのことが好き…凛花さんは僕のことどう思う?」
寿が急激に距離を縮めて来たことに凛花は戸惑いを感じた。
凛花「わ…私も寿のこと凄く優しいし、いい子だと思うよ…」
寿「凛花さん…キス…してもいい?」
凛花「ちょっ…ちょっと待って…兄妹とかいつ帰って来るかもわからないのに…それはちょっとまずいんじゃ…」
寿「そうだね…でも…まだ居ないし…ねぇ?いいでしょ?」
寿は凛花の制止を振り切って強引にキスを迫ろうとして来た。
凛花は思わず寿を押し退けて立ち上がっていた。
凛花「ゴメン…あの…何て言うか……やっぱりここはちょっと落ち着かないって言うかさ……やっぱダメだよ…」
寿「じゃあ場所変える?」
凛花「いや……そういう問題でも無かったりして……」
凛花は急に寿が手のひらを返したように漢になったように感じて引いてしまった。
凛花「ゴメン…寿…今日はやっぱり帰ろうかな…」
寿「どうして?僕のことが嫌いになった?」
凛花「う…ううん……そんなんじゃない……好きだよ…寿のこと……でも…ちょっと今日は……ゴメン……」
寿はうつ向いて
寿「わかった。ゴメンね凛花さん…ちょっと僕……凛花さんのこと傷つけちゃったかな……」
凛花「あぁ……いや…その…何て言うか…別に全然そんなんじゃ無くて……あの……」
その時寿は凛花を無言で抱き締めた。
凛花「ひ…寿?え?」
凛花は動揺して動くことが出来ない。
そして寿はパッと離れて
寿「途中まで送っていきます」
凛花「あ…う…うん…」
寿は先に玄関の方へ向かい、そして凛花も後ろから玄関に向かった。
その時寿の母親らしき女性が玄関のドアを開けてお互い鉢合わせて驚いた。
女性「うわっ!ビックリした!」
寿「母さん…お帰り母さん」
女性「ただいま…」
寿の母親は凛花のことに気づいて
女性「こちらは?」
寿「あぁ、友達…」
女性「こんにちは…」
凛花「あの…お邪魔してました。今ちょうど帰るところだったので…あの…お邪魔しました…」
女性「はい…」
凛花と寿はアパートを出て、凛花が帰り道がわかるところまで見送った。
凛花「どうもありがとう…」
寿「今日はゴメンね…なんかバタバタしちゃって…」
凛花「ううん…それより、ありがとう…」
寿「じゃあ…また明日、学校で…」
そして二人はわかれた。
凛花はすぐにキラリに電話して、今あった出来事を全て話しながら家に向かった。