キラリの恋は晴れのち晴れ!
第34話 ギタリスト、氷室悠陽
キラリ「翼、その本…男が読んで面白い?」
翼「いや……あんまり……」
キラリ「じゃあ、どうしていつも読むの?」
翼「うーん…秘密だ」
キラリ「もしかして………翼はその本読んで真似事してる?」
翼「真似事?」
キラリ「だってさぁ………けっこう翼って……その王子様と似たような行動をたまにしてくるじゃん?だから………」
翼「そうか?気付かなかったけどな……」
キラリ「もしかして翼………私の為に王子様を演じてくれてるとか?」
キラリは上目遣いに探るような目付きで翼の顔を覗きこむ。
翼「なぁ、キラリ………お前にとって俺は何だよ?」
キラリ「なっ………何急にそんなこと聞いてくるんだよ!翼はウチの居候で……私の家庭教師で……」
翼「それで?」
キラリ「た……ただ………そういう関係なだけだろ………」
翼「ま、そうだな………んじゃ、ちょっと出掛けてくるわ!」
そう言って翼は行ってしまった。
キラリ「ちょっ………ちょっと…翼~!」
私にとって………翼は………王子様だよ………
てか…話しはぐらかしてんじゃねーよ!!!
それから時は過ぎ、一学期も終わり夏休みに突入する。
薫「キラリ~、水着とか着替えの忘れ物は無いの~?」
薫が一階からキラリに向かって声をかけている。
キラリはバタバタしながら荷物をチェックしていた。
キラリ「うーん!多分大丈夫!」
薫「翼~、キラリはうっかりものだからチェックしてあげてね~」
翼「了解!」
翼はキラリの部屋に入り荷物を確認しようとキラリの側に寄って来た。
翼「どれ、俺が見てやるよ」
キラリ「ちょっ…ちょっと!女の子のバッグの中身とか普通覗くか!?」
翼「ダメか?」
キラリ「ふ……普通はダメだろ!」
翼「どうして?」
キラリ「ど…とうして!?はぁ!?だって………下着とか色々入ってんだからさぁ………」
翼「水着も下着も変わんねーだろ」
キラリ「全然違うだろ!」
翼「俺、いつも思うんだけど……ビーチでは水着で肌露出しまくるくせに、普段は少しでも胸元とか見えたら恥ずかしそうにする女の神経がわかんねーんだよ」
キラリ「水着は見せてもいい服と同じ感覚なんだよ……」
翼「そうかぁ?全然変わんねーと思うんだけどな………」
キラリ「そんなことより、早くしないと凛花達待たせちゃうじゃん!」
翼「俺はもうとっくに用意出来てんだよ……後はお前待ちだ」
キラリはいつも通り遅刻して待ち合わせ場所に向かった。
そこには既に凛花の姿があった。
キラリ「凛花ごめーん!だいぶ待った?」
凛花「何言ってんの?いつものことでしょ!」
翼が辺りをキョロキョロと見回す。
翼「あれ?あいつまだ来てないのかな……」
その時白いセダンの車が翼達の目の前に横付けされた。
翼「あっ、来た来た」
翼のバンドのギタリスト、氷室悠陽(ひむろゆうひ)。
悠陽は翼程では無いが、わりと身長が高く、髪型は若干ロン毛のアッシュグレーで、顔も中々のイケメン。翼と並べばさすがに霞んでしまうものの、十分モテる要素満載のルックスであった。
凛花「うわっ!めっちゃイケメンじゃん!」
キラリ「イケメンだね…」
翼は車に乗っている悠陽を指差して
翼「紹介するわ。氷室悠陽、ウチのギタリストだ!」
凛花の目はハートになっている。
悠陽は運転席からキラリと凛花に軽く手を上げて挨拶した。
凛花「はじめまして、凛花です!宜しくお願いします!」
キラリ「宜しくお願いします」
翼「悠陽はルックスも良いけど、性格もこう見えて意外と良いんだよ!宜しくな!」
荷物を車のトランクに詰めてから、翼は助手席に、キラリと凛花は後ろの席に乗った。
凛花「あの、悠陽……さん……」
悠陽「ん?」
凛花「彼女とかは………」
翼「凛花ちゃん、こいつ最近彼女と別れたばっかりでさぁ、それで誰かいい人居ないかって言うから凛花ちゃんにちょっと会わせてみようかなって思って連れてきたんだよ!」
凛花「えぇ!そうだったんですねぇ~」
翼「凛花ちゃん的には氷室はどうよ?」
凛花「え……まだ会ったばっかりですし、わからないですけど……でも……第一印象は凄く素敵です」
悠陽「ありがとう!仲良くしてね!」
凛花「はい!」
四人はキャンプ場に到着し、テントを設営して荷物を運び出した。
キャンプ場は所狭しとひしめき合うテントが並ぶ。若く眩しい素肌を露出したギャル達がキャアキャア言いながら浜辺ではしゃぐ。
キラリと凛花もさっそく更衣室を借り水着に着替えた。
キラリはビキニの上からデニムのショートパンツ、凛花は可愛いワンピースの水着姿で現れた。
悠陽「おぉ~~~!二人とも眩しいねぇ!スタイル抜群じゃん!」
凛花は恥ずかしそうにはにかんでいる。
翼はキラリを見てニヤニヤと笑っている。
キラリ「翼……何で笑ってんのよ!」
キラリは翼の視線に照れながら言った。
翼「いや…お前……可愛いな……」
キラリはその瞬間顔を真っ赤に染めてうつ向いてしまった。
キラリ「翼…惚れるなよ……」
キラリは精一杯冗談を言ったつもりだったが、翼が意外な一言を放った。
翼「こんなの誰でも惚れてしまうだろ!」
悠陽「そうそう!二人ともめちゃくちゃ可愛いよ!」
キラリと凛花は最高に気持ちがたかぶっていった。
翼「いや……あんまり……」
キラリ「じゃあ、どうしていつも読むの?」
翼「うーん…秘密だ」
キラリ「もしかして………翼はその本読んで真似事してる?」
翼「真似事?」
キラリ「だってさぁ………けっこう翼って……その王子様と似たような行動をたまにしてくるじゃん?だから………」
翼「そうか?気付かなかったけどな……」
キラリ「もしかして翼………私の為に王子様を演じてくれてるとか?」
キラリは上目遣いに探るような目付きで翼の顔を覗きこむ。
翼「なぁ、キラリ………お前にとって俺は何だよ?」
キラリ「なっ………何急にそんなこと聞いてくるんだよ!翼はウチの居候で……私の家庭教師で……」
翼「それで?」
キラリ「た……ただ………そういう関係なだけだろ………」
翼「ま、そうだな………んじゃ、ちょっと出掛けてくるわ!」
そう言って翼は行ってしまった。
キラリ「ちょっ………ちょっと…翼~!」
私にとって………翼は………王子様だよ………
てか…話しはぐらかしてんじゃねーよ!!!
それから時は過ぎ、一学期も終わり夏休みに突入する。
薫「キラリ~、水着とか着替えの忘れ物は無いの~?」
薫が一階からキラリに向かって声をかけている。
キラリはバタバタしながら荷物をチェックしていた。
キラリ「うーん!多分大丈夫!」
薫「翼~、キラリはうっかりものだからチェックしてあげてね~」
翼「了解!」
翼はキラリの部屋に入り荷物を確認しようとキラリの側に寄って来た。
翼「どれ、俺が見てやるよ」
キラリ「ちょっ…ちょっと!女の子のバッグの中身とか普通覗くか!?」
翼「ダメか?」
キラリ「ふ……普通はダメだろ!」
翼「どうして?」
キラリ「ど…とうして!?はぁ!?だって………下着とか色々入ってんだからさぁ………」
翼「水着も下着も変わんねーだろ」
キラリ「全然違うだろ!」
翼「俺、いつも思うんだけど……ビーチでは水着で肌露出しまくるくせに、普段は少しでも胸元とか見えたら恥ずかしそうにする女の神経がわかんねーんだよ」
キラリ「水着は見せてもいい服と同じ感覚なんだよ……」
翼「そうかぁ?全然変わんねーと思うんだけどな………」
キラリ「そんなことより、早くしないと凛花達待たせちゃうじゃん!」
翼「俺はもうとっくに用意出来てんだよ……後はお前待ちだ」
キラリはいつも通り遅刻して待ち合わせ場所に向かった。
そこには既に凛花の姿があった。
キラリ「凛花ごめーん!だいぶ待った?」
凛花「何言ってんの?いつものことでしょ!」
翼が辺りをキョロキョロと見回す。
翼「あれ?あいつまだ来てないのかな……」
その時白いセダンの車が翼達の目の前に横付けされた。
翼「あっ、来た来た」
翼のバンドのギタリスト、氷室悠陽(ひむろゆうひ)。
悠陽は翼程では無いが、わりと身長が高く、髪型は若干ロン毛のアッシュグレーで、顔も中々のイケメン。翼と並べばさすがに霞んでしまうものの、十分モテる要素満載のルックスであった。
凛花「うわっ!めっちゃイケメンじゃん!」
キラリ「イケメンだね…」
翼は車に乗っている悠陽を指差して
翼「紹介するわ。氷室悠陽、ウチのギタリストだ!」
凛花の目はハートになっている。
悠陽は運転席からキラリと凛花に軽く手を上げて挨拶した。
凛花「はじめまして、凛花です!宜しくお願いします!」
キラリ「宜しくお願いします」
翼「悠陽はルックスも良いけど、性格もこう見えて意外と良いんだよ!宜しくな!」
荷物を車のトランクに詰めてから、翼は助手席に、キラリと凛花は後ろの席に乗った。
凛花「あの、悠陽……さん……」
悠陽「ん?」
凛花「彼女とかは………」
翼「凛花ちゃん、こいつ最近彼女と別れたばっかりでさぁ、それで誰かいい人居ないかって言うから凛花ちゃんにちょっと会わせてみようかなって思って連れてきたんだよ!」
凛花「えぇ!そうだったんですねぇ~」
翼「凛花ちゃん的には氷室はどうよ?」
凛花「え……まだ会ったばっかりですし、わからないですけど……でも……第一印象は凄く素敵です」
悠陽「ありがとう!仲良くしてね!」
凛花「はい!」
四人はキャンプ場に到着し、テントを設営して荷物を運び出した。
キャンプ場は所狭しとひしめき合うテントが並ぶ。若く眩しい素肌を露出したギャル達がキャアキャア言いながら浜辺ではしゃぐ。
キラリと凛花もさっそく更衣室を借り水着に着替えた。
キラリはビキニの上からデニムのショートパンツ、凛花は可愛いワンピースの水着姿で現れた。
悠陽「おぉ~~~!二人とも眩しいねぇ!スタイル抜群じゃん!」
凛花は恥ずかしそうにはにかんでいる。
翼はキラリを見てニヤニヤと笑っている。
キラリ「翼……何で笑ってんのよ!」
キラリは翼の視線に照れながら言った。
翼「いや…お前……可愛いな……」
キラリはその瞬間顔を真っ赤に染めてうつ向いてしまった。
キラリ「翼…惚れるなよ……」
キラリは精一杯冗談を言ったつもりだったが、翼が意外な一言を放った。
翼「こんなの誰でも惚れてしまうだろ!」
悠陽「そうそう!二人ともめちゃくちゃ可愛いよ!」
キラリと凛花は最高に気持ちがたかぶっていった。