キラリの恋は晴れのち晴れ!
第39話 同居人以上……恋人未満?
歩実は痛みと悔しさで目に涙を浮かべた。
そしてキラリと翼を交互に睨んで走ってこの場を立ち去る。
取り巻き連中もどうしていいのかわからないといった表情で、お互い目を合わせてから歩実の後を追った。
翼「キラリ……………」
キラリ「もういいよ………何も言わなくても……………翼が私の為に言ってくれた気持ちはわかったから………」
キラリは悠陽と凛花の方へ振り返って
キラリ「悠陽さん……凛花……ゴメンね……せっかくの楽しい時間に魔が差しちゃって………」
その瞬間、悠陽と凛花は心の中で
それを言うなら……水を差すだよ……………
と、呟いていた。
悠陽「キラリちゃん、別にそんなキラリちゃんが謝るようなことじゃないさ!」
凛花「そうそう、あの女が余計な水を差さなきゃこんな空気にはならなかったんだから……」
キラリ「でも………やっぱり私が水を差したから……」
し……自然に言い直してる………
凛花と悠陽がさりげなく言い直したキラリの技に感服する。
翼「みんな……全部俺が悪かった。みんな俺のせいだ!お詫びと言っちゃあなんだけど、帰りに美味いものご馳走するよ!」
四人はテント等をたたんで後始末を済ませ、車に乗り込んだ。
そして、帰りに海鮮ものの食堂に入り昼食をとることにした。
全員メニューを見ながら決めていく。
翼「じゃあみんな決まったかな?」
それぞれがうなずき、店員を呼んで注文を始めた。
悠陽「俺はこの生ウニ丼で」
凛花「じゃあ私は刺身盛り合わせ定食お願いします」
翼「俺は…シャケとイクラの親子丼にしよかな」
キラリ「私は~………この………貝沢山のシーフードカレー………」
凛花「え?キ……キラリ………それは………」
店員「あ……具だくさんのシーフードカレーでよろしいですね?」
キラリ「んー………それでもいいかな………」
えぇ!?自分の間違いをまるで無かったことのように………
貝と具の読み間違い……それを見事に間違いでは無かったように流すキラリに、一同心の中で拍手するのであった。
それから数日、キラリと翼の距離は縮まることも無ければ、離れることも無かった。
キラリは翼にハッキリと気持ちを聞きたいのだが、翼は相変わらずのらりくらりとかわす。
そして近くで夏祭りが行われたある日、翼からキラリに祭り会場へ誘った。
翼「キラリ、お祭り一緒に行こうぜ!」
キラリ「え?祭り?うん、行く!」
デートだデートだ!翼とデートだ!
普段から一つ屋根の下で生活を共にしているのだから、それほどワクワクも無さそうなものだが、キラリにとっては翼と出掛けること事態が幸せな時間なのであった。
キラリは可愛い浴衣を着て、馴れない化粧を決めて翼の部屋をノックした。
キラリ「つーばさ!準備出来たよ!」
キラリは翼に可愛いポーズをして見せた。
翼はしばらくキラリに目が釘付けになっていた。
キラリ「な……何さ……そんなにジロジロ見られたら恥ずかしいじゃん………」
翼「あ……よし……行こうか……」
翼はキラリの女の子らしい姿に、ときめかずにはいられなかった。
こ……こいつ……喋らなかったらマジ可愛いなぁ……
~夏祭り会場~
この日は少し風があって程よい暑さだった。
人出も多く、行き交う人と身体をかわしながらすれ違わなければならないほど混雑している。
翼「キラリ、この人混みだとはぐれそうだから、手を繋いで歩こうか」
キラリ「え?あ……うん……いいよ………」
キラリは嬉しさを隠してそっと翼の手を握った。
柔らかい手………温かいぬくもり………翼………大好きだよ………
翼「キラリ、どこでも寄りたい所あったらすぐに言えよ」
キラリ「うん……じゃあ……綿あめ食べたい」
翼「OK!」
出店の立ち並ぶ入り口付近に綿あめを見つけキラリはそれを買って手に持って歩いた。
翼「そうやって可愛い格好して綿あめなんか持ってると、子供そのものだな」
キラリは照れ笑いをしている。
翼の前だと………私も女の子になっちゃうよ……
キラリと翼は食べ物を二つ三つ買って少しひらけた場所に移動し、並んで腰を下ろした。
すると、少し遠めに翼を見て指差しながら何か話している少女達がいた。
その少女達はかなり興奮気味にはしゃぎながら翼の目の前まで寄ってきた。
少A「あの………フラップ・フリーリーの……」
翼はめんどくさそうに
翼「ごめん………今プライベートなんで悪いけど外してくれるかな?」
少女B「あ………すみません………デート………でしたか?」
少女達は落胆の表情でキラリを横目で見た。
翼「そう。今デート中なんだよね」
少女A「もしかして………彼女さんですか?」
翼「そうだよ!だから悪いけど………」
少女C「えぇ~………翼さんて彼女いたんですねぇ………ショック………」
少女B「ごめんなさい……お邪魔しちゃって………」
すると、翼に気付いた他のグループの少女達もキャアキャア言いながら寄ってきた。
それに気付いた翼が、サッと立ち上がりキラリの手を取って足早に歩き始めた。
翼「キラリ、行くぞ!ここは落ち着かない」
少女達は流石に二人の後は追えず、嫉妬と落胆の表情を浮かべながらそれを見送っていた。
翼………これじゃ私………まるで翼の彼女じゃん!
そしてキラリと翼を交互に睨んで走ってこの場を立ち去る。
取り巻き連中もどうしていいのかわからないといった表情で、お互い目を合わせてから歩実の後を追った。
翼「キラリ……………」
キラリ「もういいよ………何も言わなくても……………翼が私の為に言ってくれた気持ちはわかったから………」
キラリは悠陽と凛花の方へ振り返って
キラリ「悠陽さん……凛花……ゴメンね……せっかくの楽しい時間に魔が差しちゃって………」
その瞬間、悠陽と凛花は心の中で
それを言うなら……水を差すだよ……………
と、呟いていた。
悠陽「キラリちゃん、別にそんなキラリちゃんが謝るようなことじゃないさ!」
凛花「そうそう、あの女が余計な水を差さなきゃこんな空気にはならなかったんだから……」
キラリ「でも………やっぱり私が水を差したから……」
し……自然に言い直してる………
凛花と悠陽がさりげなく言い直したキラリの技に感服する。
翼「みんな……全部俺が悪かった。みんな俺のせいだ!お詫びと言っちゃあなんだけど、帰りに美味いものご馳走するよ!」
四人はテント等をたたんで後始末を済ませ、車に乗り込んだ。
そして、帰りに海鮮ものの食堂に入り昼食をとることにした。
全員メニューを見ながら決めていく。
翼「じゃあみんな決まったかな?」
それぞれがうなずき、店員を呼んで注文を始めた。
悠陽「俺はこの生ウニ丼で」
凛花「じゃあ私は刺身盛り合わせ定食お願いします」
翼「俺は…シャケとイクラの親子丼にしよかな」
キラリ「私は~………この………貝沢山のシーフードカレー………」
凛花「え?キ……キラリ………それは………」
店員「あ……具だくさんのシーフードカレーでよろしいですね?」
キラリ「んー………それでもいいかな………」
えぇ!?自分の間違いをまるで無かったことのように………
貝と具の読み間違い……それを見事に間違いでは無かったように流すキラリに、一同心の中で拍手するのであった。
それから数日、キラリと翼の距離は縮まることも無ければ、離れることも無かった。
キラリは翼にハッキリと気持ちを聞きたいのだが、翼は相変わらずのらりくらりとかわす。
そして近くで夏祭りが行われたある日、翼からキラリに祭り会場へ誘った。
翼「キラリ、お祭り一緒に行こうぜ!」
キラリ「え?祭り?うん、行く!」
デートだデートだ!翼とデートだ!
普段から一つ屋根の下で生活を共にしているのだから、それほどワクワクも無さそうなものだが、キラリにとっては翼と出掛けること事態が幸せな時間なのであった。
キラリは可愛い浴衣を着て、馴れない化粧を決めて翼の部屋をノックした。
キラリ「つーばさ!準備出来たよ!」
キラリは翼に可愛いポーズをして見せた。
翼はしばらくキラリに目が釘付けになっていた。
キラリ「な……何さ……そんなにジロジロ見られたら恥ずかしいじゃん………」
翼「あ……よし……行こうか……」
翼はキラリの女の子らしい姿に、ときめかずにはいられなかった。
こ……こいつ……喋らなかったらマジ可愛いなぁ……
~夏祭り会場~
この日は少し風があって程よい暑さだった。
人出も多く、行き交う人と身体をかわしながらすれ違わなければならないほど混雑している。
翼「キラリ、この人混みだとはぐれそうだから、手を繋いで歩こうか」
キラリ「え?あ……うん……いいよ………」
キラリは嬉しさを隠してそっと翼の手を握った。
柔らかい手………温かいぬくもり………翼………大好きだよ………
翼「キラリ、どこでも寄りたい所あったらすぐに言えよ」
キラリ「うん……じゃあ……綿あめ食べたい」
翼「OK!」
出店の立ち並ぶ入り口付近に綿あめを見つけキラリはそれを買って手に持って歩いた。
翼「そうやって可愛い格好して綿あめなんか持ってると、子供そのものだな」
キラリは照れ笑いをしている。
翼の前だと………私も女の子になっちゃうよ……
キラリと翼は食べ物を二つ三つ買って少しひらけた場所に移動し、並んで腰を下ろした。
すると、少し遠めに翼を見て指差しながら何か話している少女達がいた。
その少女達はかなり興奮気味にはしゃぎながら翼の目の前まで寄ってきた。
少A「あの………フラップ・フリーリーの……」
翼はめんどくさそうに
翼「ごめん………今プライベートなんで悪いけど外してくれるかな?」
少女B「あ………すみません………デート………でしたか?」
少女達は落胆の表情でキラリを横目で見た。
翼「そう。今デート中なんだよね」
少女A「もしかして………彼女さんですか?」
翼「そうだよ!だから悪いけど………」
少女C「えぇ~………翼さんて彼女いたんですねぇ………ショック………」
少女B「ごめんなさい……お邪魔しちゃって………」
すると、翼に気付いた他のグループの少女達もキャアキャア言いながら寄ってきた。
それに気付いた翼が、サッと立ち上がりキラリの手を取って足早に歩き始めた。
翼「キラリ、行くぞ!ここは落ち着かない」
少女達は流石に二人の後は追えず、嫉妬と落胆の表情を浮かべながらそれを見送っていた。
翼………これじゃ私………まるで翼の彼女じゃん!