俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する
「…ごめんなさい。
知らなくて…翔さんが来るって…。
びっくりしちゃって…思わず逃げちゃって…。」

「顔見せて。」
顎に指が触れて顔を仰がされる。

「どうした?泣きそうな顔だ。理由を聞くまで離せない。」
翔さんは、神妙な顔で、私を見てくる。

「ごめんなさい…。急に恥ずかしくなっちゃって。」

「どうして?
どんな姿でも汚れていようが果穂は果穂だろ。他の誰でも無く、果穂に会いたくて俺は来たんだ。 

言わなかったのは…サプライズ的な。
前回の仕返し的な気持ちだったんだけど、喜んでくれないのか?」

「…嬉しいです。
まさか今年中に会えるとは思って居なかったから…。」
素直な気持ちを伝える。

「じゃあ、何で逃げる?」
< 100 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop