俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する
ピンポン、

間もなくして玄関のチャイムが鳴り、
急いで玄関ドアを開けに玄関に走る。

「今晩は、お待ちしてました。」

頭を下げて玄関に出ると、スーツ姿の男性と健康的に日焼けした高校生らしき少年がにこやかに立っていた。

「秘書の新田です。」
名刺を差し出され丁寧に頭を下げて頂戴する。
「いつもお世話になっております。間宮果穂です。」
ペコリと2人にお辞儀をする。

「やっと、お会いする事が出来て光栄です。
こちらは弟さんの健君です。」

「今晩は、堀井健です。
本日はお招きありがとうございます。」
爽やかな挨拶をしてくれる。

翔さんと背の高さは同じくらいで、翔さんとはまた違ったカッコ良さをまとった爽やかな好青年だった。

「では、私はこちらで失礼致します。」
丁寧に頭を下げて新田さんは去って行く。

「健君、どうぞお上がりください。」
と招き入れる。

「お邪魔します。」と、入って靴を並べる仕草にも品がある。さすがちゃんと教育されたご子息だと感心する。

「僕、兄の家に入ったのは初めてなんです。
たまに参考書とか借りに来てもロビーだったので。」

「そうなんですね。なかなかお会いする機会が無くて、ご挨拶が遅れて申し訳けありませんでした。」

「いえ、僕も部活で忙しくてなかなか来れなかったので。」
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