俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する
そして日曜日、
昨日から降り始めた雨も止やみ、清々しい朝を迎えた。
今月から健君と試行錯誤して考えた、アップルパフェとパイナップルパフェを新作に加えて、朝から開店準備に追われる。

土曜に翔さんに試食してもらい、美味しいと言ってくれたからきっと大丈夫。

『果穂の味覚センスはうちの会社でスカウトしたいくらいだ』と翔さんが言ってくれる程絶賛してくれた。

「果穂、看板どの辺りに置く?」

今日の翔さんは健君が提案してくれた、黒いキャップに黒縁メガネをかけ、出来るだけオーラを消した出立ちをしている。

どんなに変装してもイケメンオーラは消せて無いと思うけど…。

「えっと、右手前に置いて下さい。
ありがとうございます。」

私はパフェ作りとレジを担当して、健君にはお客様を上手く回してくれる様にお願いした。
翔さんはキッチンカーの中でひたすらドリンクを作ってくれる事になっている。
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