俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する
オープンの10時、
客足は徐々に増えていき、
お昼にはマフィンやドーナッツなどが売れ出して、気付けば列が出来ていた。

お昼過ぎからはパフェやドリンクで忙しくなる。
外でお客様対応をしてる健君も少し休ませてあげなくちゃ。

「そろそろ順番に休憩回そうか。」

「そうだな。俺は後でいいからどっちか先に休みなよ。」

「健君、休憩入って。」
そう伝えて、賄いがわりにオレンジジュースとアップルパフェを作って渡す。

「ありがとうございます。じゃあ、お先に休憩頂きます。」

「1時間くらい休んできていいぞ。これで昼でも買ってきな。」
そう言って翔さんは財布を取り出し、5000円を渡す。

「兄さんありがとう。」
素直に受け取る健君を見ると、2人の間に遠慮が無くなった感じがして嬉しい。 

「いってらっしゃい。」
2人で手を振って送り出す。
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