俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する
果穂は翔の腕にしがみ付いて事の様子を見守っていたが、翔に頭を撫でられて、
ハッとなって離れる。
恥ずかしい…
我に帰って真っ赤になってしまう。
翔はソファに果穂を座らせ秘書の新田に電話する。
「お疲れ様、今、何処にいる?
至急、救急箱を持って今から言うホテルに来て欲しい。」
果穂が拉致されて救出した事の一部始終を話し、この事が外部に漏れない様にマスコミ対応の指示を出す。
『警察には連絡を?』
トラブル対処が得意な新田は、
なぜ早く自分を呼ばなかったのかと社長の翔に向かって抗議する。
「お前は後処理が得意だろ?
今からはお前に任せるから、とりあえず早く来い。」
そう言って電話を切る。
翔はその後、
果穂が座るソファの前に片膝をつき、
縄で縛られていた足首を見つめため息を付く。
「痛いか?手首も見せて。」
「大丈夫です。
見た目より全然痛くないので。」
「傷跡が残ったら、果穂の家族に申し訳が立たない。」
「病院で診断書を書いてもらうべきです。
今後、裁判になると必要ですから。」
弁護士は冷静にそう言う。
「警察の事情聴取は果穂は後日でもいいのか?」
「私から提案してみます。」
弁護士がいれば後の処理は安心だ。
後はこの男か…果穂の話を聞いてから、
親父に連絡してどうするべきか考える事にする。
「果穂は、怖い思いをしたのにこの男を救いたいんだな?」
果穂の意志を確かめると、こくんと深く頷く。
高見沢の身の上話しを果穂から聞くと同情の余地はありだと判断する。
犯した罪は消えないが、果穂の意志を尊重したい。
今後この男の反省具合によるがどうにかしたいと思う。
ハッとなって離れる。
恥ずかしい…
我に帰って真っ赤になってしまう。
翔はソファに果穂を座らせ秘書の新田に電話する。
「お疲れ様、今、何処にいる?
至急、救急箱を持って今から言うホテルに来て欲しい。」
果穂が拉致されて救出した事の一部始終を話し、この事が外部に漏れない様にマスコミ対応の指示を出す。
『警察には連絡を?』
トラブル対処が得意な新田は、
なぜ早く自分を呼ばなかったのかと社長の翔に向かって抗議する。
「お前は後処理が得意だろ?
今からはお前に任せるから、とりあえず早く来い。」
そう言って電話を切る。
翔はその後、
果穂が座るソファの前に片膝をつき、
縄で縛られていた足首を見つめため息を付く。
「痛いか?手首も見せて。」
「大丈夫です。
見た目より全然痛くないので。」
「傷跡が残ったら、果穂の家族に申し訳が立たない。」
「病院で診断書を書いてもらうべきです。
今後、裁判になると必要ですから。」
弁護士は冷静にそう言う。
「警察の事情聴取は果穂は後日でもいいのか?」
「私から提案してみます。」
弁護士がいれば後の処理は安心だ。
後はこの男か…果穂の話を聞いてから、
親父に連絡してどうするべきか考える事にする。
「果穂は、怖い思いをしたのにこの男を救いたいんだな?」
果穂の意志を確かめると、こくんと深く頷く。
高見沢の身の上話しを果穂から聞くと同情の余地はありだと判断する。
犯した罪は消えないが、果穂の意志を尊重したい。
今後この男の反省具合によるがどうにかしたいと思う。